それは部活動で朝練がある生徒が起き出す時間帯。
「おはようございます蓮さん。」
「お、克也か。今日も一番乗りで相変わらず早ぇえのな。んなに腹空かせてたのか?」
「そういうわけではないです。」
青ノ葉学生寮の寮長、日暮寮長はそんな朝練組の生徒たちよりも早く起きており、誰よりも早く食堂に姿を見せた二年の生徒会副会長、久野と挨拶を交わす。
「部活と生徒会の両立も大変だろうけどヤバくなったら頑なにならず、めぐるや周りの奴らにちゃんと頼れよ?」
「あの蓮さん。とりあえず食堂でタバコ吸うの止めませんか?」
久野と日暮寮長。 二人は普段からも割と話しあっている仲の模様。 だからお互いにあまり遠慮なし。
「あ?なんだ急に。生徒会如きが、この俺に指図出来るとでも思ってんのか?」
「あまりヒドイとチロ先生と協力して強制的に禁煙させますよ?」
「おいおいおい。そういう脅しは良くねぇな。どこで覚えてきやがった。」
そして平日の朝練はテスト期間や大会時期を除くと火・水・金曜日のみ。 他の朝練組の生徒たちも食堂にて、朝ご飯を済ませにやって来る。
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