再びところ戻ってー・・・。 久野と犬飼は、ゆっくりゆっくりだったけど、あっちに見えてた古びた小屋のような建物へと、なんとか辿り着いた。 そこへ近付く度に形状が分かっていったが、その建物は見た目通り全て木材で出来た古小屋。 誰かが住んでいる形跡はなく、ただの空き家。 そして玄関となる戸は、何も鍵とかが掛かってなくて、難なく開けられた。
「なあ?もしさ、ここも青ノ葉の私有地に入ってるとしたら。このボロ屋も青ノ葉が所持してるもんだったりするんだよ・・・な?」
「多分・・・、恐らく・・・。」
けど、なんだろう? この小屋に入った途端、妙な悪寒が2人を襲う。
「お前さ、知ってる?青ノ葉に変な噂あんの。」
「噂・・・?」
「『幽閉された男子生徒』の話。」
そして何を思ったのか。 その小屋に入った途端、犬飼が久野にその話を聞かす。
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