漂う空気も、どんよりしすぎていて正直ちょっと辛い。 そんな時に稚空が梅ちゃんと一緒に晩ご飯を食べにと、いつものように2人を誘いに、ノックもしないでやって来た。 すると司は、
「待って待って。これ倒してから行く。」
その時だけ何事もなかったかのように。 ベッドから降りてきて、ゲームを終わらせてから稚空たちの元に向かう。 それを見ていた比路は動けなくなって、
「あれ?ひろピー、どうしたの?」
「あ・・・、えっと。」
「ヒロ。放課後に克兄ちゃんと街に出掛けて、そのままご飯食べてきたから要らないってさ。」
「え???」
そのまま司にハブられて、結局3人と一緒に行かなかったのだった。
「行こ行こ、アッキーも梅ちゃんも。ヒロなんてほっといて。」
「ちょっとちょっと、どういうことぉ!?」
「・・・・・・。」
だから学習時間までの自由時間も別々で。 司たちは遊戯室で遊んでいるようだったが、そこにまた比路が欠けてしまう。 この異常を察した稚空が忘れ物を取りに戻る偽りを装って、比路の様子を見にきたが「大丈夫、大丈夫」と。みんなまで巻き込むのだけは避けた。
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