犬飼は司たちの話し声で起きてしまったようだ。
「悪い・・・。目が覚めたから、2人が何か喋ってたから、そのまま黙って聞いてて。」
「あ、いえ。」
そしてノソノソと体も立たせて、ヅカヅカと2人の元へ。 颯太とは今がお互いに初対面のはずなのに、名乗りもせず、同じ質問を問う。
「で?そこのお前、辞めたりしないよな?」
けどそれ以前に、いきなりオレンジ頭に話しかけられてビビっていた颯太。
「えぇっと、えっとえっと・・・。」
「ちょっと待ってサエ先輩。先に颯太に紹介させて。いきなりサエ先輩が話に入ってきて、颯太ビビってるから。」
「司は少し黙ってろ。オレは今、コイツと話してんだから。」
すかさず司が間に入ったが、犬飼に払い退けられ、2人に2人を紹介する時間を失う。
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