そうして颯太まで司とサボることになった放課後。 けど連れて行ける場所は、ただひとつ。 どこかにいる朋也に見つからないように、こっそりこっそりと。いつものように家庭科室へと向かった。
「いらっしゃい、司くん。佐藤くん連れて来るなんて珍しいね。」
「あっはっはっは。ちょっと色々あって、今日は颯太とサボり同盟組んじゃって。」
「ふぅーん。」
そしていつものように明人が出迎えてくれたが、颯太と同伴だったのは、やっぱり珍し過ぎた模様。
「佐藤くんも麦茶、冷たいのでいい?」
「あ・・・、はい。ボクまでお邪魔しちゃってごめんなさい、鈴木先輩。」
「ううん、大丈夫。佐藤くんもよかったらゆっくりしていってね。」
けど余計な検索もすることなく、冷たい麦茶を2人分。 ちょっとしたお茶菓子も添えて用意してくれた。
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