矢口のルームメイトである彼の名前は、風雅 佑(ふうが たすく)。 縁なし眼鏡を掛けてて、フワフワとモジャモジャが混合した、天パの頭がとっても特徴的。 身長は169cm、2年A組でクラスメイトでもある。 所属している部活は文芸部だが、趣味の方を忙しくさせていて、ほとんど部には参加していない。
「あっはっはっはっはー!今の姿、すっごい滑稽だったな純平。ほんと何しようとしてたんだよ。」
「・・・うっせえよ。」
そんな風雅の趣味は、小説を書くこと。 ネットで作った自分のホームページで自作の小説をアップロードしている。 だからそれを知る生徒からは『風雅先生』と。同じ青ノ葉生なのに先生と付けて呼ばれることが多い。 書いてる小説のジャンルは恋愛系ばかり。 おまけにホームページの自己紹介で性別を公開させてないから、ネット上では女性の方なのでは?と勘違いされている。 けどその勘違いが生まれているのはネット上のみ。 リアルでの風雅は、中身も外見もバリバリ男。 ダッサイ矢口にツボって、腹を抱えて男らしく豪快に笑う彼の大笑いは、しばらく止まらなかった。
「あー、笑った笑った。こんなに笑ったの久しぶり。純平ってこんなに面白い奴だったのか。ルームメイトなのに、今更ながら初めて知ったわ。」
「悪かったな・・・。」
|