夕飯を食べ終ったあと、夜8時から始まる学習時間まで。 遊戯室にて集まっていた司、比路、稚空、梅ちゃん、恭の5人と明人1人のブルーリーフメンバー計6名。 いつもどおりにガヤガヤと、楽しくゲームで遊んでいた。 そんな中、司が比路に言ってきた今日(前話)のこと。
「全く。傘忘れたなら俺に連絡寄越せば、傘ぐらい持ってったのに。」
「だってそれは思い浮かばなかったんだもん。」
比路と稚空が2人して、あんなに雨に濡れて帰ってきたのだ。 だから改めて話題に上げて「夏の大会やテストが控えてる時期に、風邪なんて引いたら大変なのに・・・。」と、心配そうに続けて話す。 すると聞いてた明人からも。
「弟がごめんね、比路くん。稚空が持ってた傘をちゃんと入れてあげていれば、濡れずに済んだ話だったのに。」
「大丈夫だよ、明人兄。それを言うなら僕の方こそ、変に言ったせいでアッキー巻き込んじゃってごめんなさい。」
「それはいいよ。それよりも比路くんは風邪引かないように気を付けていてね。」
弟がやらかしたと解釈したのだろう。 兄として頭を下げて、比路に申し訳なく謝っていた。
「あ、あれ?明人兄、アッキーに心配は?しないの?」
「うん、しない。稚空の場合は、自業自得・・・みたいなモノだから。」
「ちょっと兄ちゃん。勝手なこと言って、オレを悪者扱いすんのやめてくんない?」
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