「やっぱり兄ちゃん、姉ちゃんのネタに使われたくないからってオレに黙ってたな。」
「稚空がこの話、分かる奴でオレも良かったよ。」
「分かるも何も、2次も3次も大好物ですから!」
それを明人が黙っていたことには遺憾を覚えるが、そんな話を聞いたら好奇心が満載になる稚空。 もっと聞きたい! もっと聞きたい! そう目をキラキラに輝かせて燥ぎ、田邊の話を心して聞く。
「じゃあもっと話が早くて助かるわ〜。オレとしては是非、明人の跡継ぎは弟である稚空にって思ってたからさ。稚空だってこの話聞いたら明人の跡を継ぎたいだろ?」
「やりたい!やりたい!やってみたい!」
「だろ?だから兄ちゃんである明人を上手く口説いて後継いで、オレが持つ情報と組めば・・・。」
だけどその時、
「ー・・・出来ないよ。」
「え?」
稚空と田邊の今の話を偶然聞いていたのだろう。 いつの間にか図書室に明人がいて、そう強く言い放つ。
「大輔くんに悪いけど、稚空には出来ないよ。・・・絶対に。」
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