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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#10 結成!ブルーリーフ!(2/3)
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再戦申請

「さて。気を取り直して・・・よっと!」

比路からの制裁で撃沈していた司だったが。稚空と梅ちゃんの訪れにより、いつもの元気を取り戻して完全復活!!
二段ベッドの上から、ひょいっと身軽に飛び降りる。

「ヒロくんや。ちょいっとここらで昨日の続き。リベンジさせてもらおうか。」

そして昨日やったあのゲームの対戦を比路に申し込む。

「別にいいけど。なんでそんなに張り切ってるの?」

司の妙なハリキリに比路は警戒しつつ、渋々と了承。
二人ともほぼ同じタイミングでゲームを起動させる。

「ルールも罰ゲームも昨日と同じでいいよな。」

「エーッ!!!」

ルールと敗者に送る罰ゲームを確認していた中、比路からではなく、今回も不戦勝な稚空からブーイングな声が上がった。

「なんでアッキーがブーイング?」



見え見えな企み

「だってつかポンのことだから、どうせひろピー負かしたら昨日の仕返しでパシらせる気でいるのが見え見えなんだよね。」

「うぐっ。そ、そんなことないって!あと、つかポンやめろ。」

「ひろピーもね。」

稚空のブーイングは司の企みを見事に見抜いており、それはそれで面白そうだけど阻止をする。

「それで張り切ってたんだ、司。そんなに僕に負けたことが悔しかったの?」

「ぐっ。ち、違う!」

「隠しても無駄。そんなに悔しかったんだね〜、司。」

「違うって言ってるだろー!」

「こらこらひろピー。つかポンの傷口エグんないエグんない。」

「アッキーはつかポンやめろ。」
「アッキーはひろピーやめて。」



罰ゲーム改案

『敗者は勝者のいうことを30分間なんでもきく』
この罰ゲームを作ったのは司と比路と稚空の三人。

「『敗者が勝者のいうことをきく』までは変えることないんだけどー・・・。」

そのうちの一人が内容を変えようと、また新たに提案。

「今みたいに見え見えだと面白さ半減するんだよね。『なんでも』の自由性はいいんだけど、やっぱり何をされるか分からないからこそ面白おかしく出来ると思うんだ。」

「例えば?」

「ん?定番になるけどコスプレさせるとか?敗者に着せるコスチュームを勝者が選ぶ的な感じで。」

「ちょっと待ってアッキー。そんなの寮に持ってくるつもり!?」

「例えばの話だって。確かにそういう衣装実家にあるけど、全部姉ちゃんの許可ないと触れることすら許されないし。」

「ちょっと待ってアッキー。許可下りたら持ってくるつもり!?」

けれど具体的に、どう変えたいのか。
『なんでも』の自由度が高すぎて特にコレといった案が、いまいち決まらない・・・。



基本巻き込み型

なので一緒に聞いていた梅ちゃんからも何か案を貰うことに。

「あの、ボクもいいんですか?」

「もちろん!あ、梅ちゃん。このゲーム持ってたりしない?」

「ゲーム機は家にありますけど、ソフトまでは・・・。でもお母さんにお願いすれば買ってもらえるかもです。」

「おぉ!そしたら梅ちゃんも俺らと一緒に遊ぼうよ!レベル上げとかもガンガン協力するし。」

「はい!ぜひぜひよろしくお願いします!」

そうして梅ちゃんを新メンバーとして巻き込み。四人で相談し合って、罰ゲームに関して話し合うはずだったが、

「ん!?梅ちゃん来れたら、オレらでギルドチーム作れるんじゃない!?」

「あれ?チーム作成って最低でも5人以内とダメなんじゃ?」

「兄ちゃん巻き込むから大丈夫!無問題!大解決!」

いろいろ盛り上がってきたのはいいいことだけど、どんどんどんどん話が逸れていくオチに。



結成!ブルーリーフ!

「じゃあさじゃあさギルドチーム名、俺が決めてもいい?」

「お。いいよいいよ。」

「ではでは発表します!名付けてー・・・。」

そういうわけで逸れたこの話題を盛り上げる四人。
そして司がギルドチーム名をいち早く提案し、どうどうと宣言。

「『Blue Leaf(ブルーリーフ)』!なんてどう?」

「堂々と言った割には、あんまり捻りないね。つかポン。」

「だって他に思いつかなかったし。あと、つかポンやめぃ。」

頭文字だけ取ると『BL』、略すと『ブリーフ』になってしまうチーム名。
司と稚空は気づいていたが、他二人が気づいてないことをいいことに『Blue Leaf』で決定!
ギルドチームのリーダーは発案者の稚空。
サブリーダーは実力順で司となった。
比路に梅ちゃんを始めとしたメンバーに、明人本人の許可がないまま巻き込み、こうしてギルドチーム名だけが結成されたのでした。



罰ゲーム改案 2

逸れた話を戻して、再び罰ゲーム改案の話題に。

「ねぇ、アッキー。結局どう変えたいの?」

「うーん。うーん。うううーん・・・。」

「特にこうしたいっていうモノないなら、今まで通りでいいんじゃないか?」

「稚空くん。そこに何かを追加するのもいいかもしれませんよ。」

三人から四人になり寄った文殊の知恵。

「だねぇ〜。じゃあルール追加ってことにしようかね。」

結局『敗者は勝者のいうことを30分間なんでもきく』ことは変わらず、前回と同じ罰ゲームは禁止!被らないようにと。新しいルールが追加される。



司vs比路 ver.2

改革した罰ゲームを把握したところで、再び司vs比路の対戦が開幕。

「今回も一対一のシングル戦だからルールも前回と一緒。回復と能力変動系のアイテムは使用不可で。」

「「OK!」」

司が使用するキャラは前回と同じ。
メインではなく、サブキャラクターを選択。
遠距離からの攻撃を得意とする弓使い。

「さぁて。俺からの下剋上といこうか?ヒロ。」

そして比路も使用するキャラは前回と同じ。
近距離の接近攻撃を得意とするハンマー使い。

「やるからには手加減しないよ司。」

前回、比路相手に敗北してリベンジを謀る司。
こうしてカーンッと鳴ったゴングSEと共に、二人の対戦がまた始まった。

<<ゲームスタート!!>>



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