とはいえ、こんな機嫌の悪い状態で補導に捕まったら、下らない八つ当たりをしてしまいそう。 それはそれで面倒なので、制服姿でも見つかりにくい場所。見つかっても大丈夫そうな場所へ。街の方の図書館へと向かった。
「・・・・・・・・・。」
平日でも流石に学校よりは人の数はあったが、空調も心地いい感じで行き届いてて、学校同様、図書館も静かで落ち着いた館内。 今日は別の学校が振り替え休日なのか。 幸いな事に違う制服を着た生徒も疎にいて、例えるなら木を隠すなら森状態。補導されにくい環境が出来上がってくれていた。
「・・・・・・・・・。」
ので、さっそく1冊の本を手に取った矢口。 それを持って読書スペースへと向かい席に座って、時間潰しにパラパラと読み始める。 けれど昨夜のこともあって寝不足だから。 気が付けばウトウトとしてしまい、そのまま机に俯せて寝てしまった。
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