すると明人は、そんな司の為にも説明を。
「僕も聞いたことあるよ。何年も前の昔の話・・・なんだけどね。」
その噂の男子生徒は、卒業式の日に青ノ葉のどこかに閉じ込められて、卒業式に出られなくなったそうだ。 きっと普段から行いがよくなかったのだろう。 他の卒業生も在校生も、彼がいないことに気付く人は誰もいなかったらしい。いないのが当たり前だったから。 だから捜す人も迎えに行く人も誰1人いなくて、閉じ込められた生徒はそのまま、今も尚どこかでー・・・。
「うわ・・・。やっぱり軽くホラー入ってた!軽く背筋にゾクってきたよ?よかったヒロいなくて・・・。」
「僕も噂として、その話を聞いただけだから。実際にあったかまでは分からないよ。悪魔でも噂だから。」
と。自分が知ってるまでの範囲を、少しだけ顔を苦くさせて教えてくれた。 もちろん伺ってきた矢口にも。
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