どうやら止めに入った警察官は、瑛が呼んだらしい。 置き去られた途端、朋也を追ってた男のことに気づいて、急いで通報したようだ。 だが今はそんなことどうでもいい。
「バカか!お前は!!」
安全な場所に着くと、瑛は腕を離した手で今度は朋也の胸ぐらを掴む。 そして物凄い剣幕で、喧嘩を買おうとしていた朋也を叱った。
「変な奴につけられてたなら言えよ!しかもノコノコ1人になって、あんな場所であんな真似しやがって!!」
「あ、いや・・・、その・・・。古河まで巻き込みたくなくて・・・。」
「うるせぇ!んな言い訳、いいわ。聞きたかない。」
「言い訳じゃなくて、本当の、ことで・・・。」
「うるせぇっつってんだろ!・・・心配しただろうが、このバカ!」
でも瑛が怒るのも無理はない。 1人にされた後、追われてる朋也を見て、凄く凄く心配したのだから。
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