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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#65  青ノ葉 体育祭(後編)(3/4)
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クラス対抗リレー 2年の部 3

2年生によるリレーの行方は、第3走者の久野にバトンが渡ってから、B組独走の始まり始まり。
続くアンカーの鬼頭も、最後まで揺るぐことなく、余裕を残したままゴールテープを切る。

「1着、B組!」

その2人の活躍で先輩から後輩までワァと歓声が沸いたが、これは始めから案の定で、予測出来たことなので驚きはあまりない。

「あー、やっぱりB組の出来レースだったな。」

「久野と鬼頭が一緒は卑怯だろ。」

B組のあとはA組→C組の順でゴールし、これにて2年生の部は終了となった。



クラス対抗リレー 3年の部

そうしてクラス対抗リレーは、3年生の部へ。
こちらも改めて代表選手を(主な人物だけ)ご紹介。
第2走者、B組からは拓殖が。

「泣いても笑っても、これでリレーも最後だね。」

第3走者、同じくB組からは小町が。

「せっかくかっつぁんとめいちゃんが活躍してくれたことだからね〜。後輩お2人に負けんよう、いっちょオレも気張るかー。」

C組からは紺野が・・・。と言いたいとこだけど、いつの間にか応援席にもいなくなってしまっていたので、他のクラスメイトが代打として出る羽目に。

「どこ行ったー、あのサボり魔!!」

そんなハプニングがありながらも。よーい、ドン!の合図は容赦なく、第1走者からスタートを切らした。



中庭のサボりスポット 2

紺野によるまさかな型破り行動。
体育祭抜け出して、どこに行っちゃったのかというと、

「んだよ、犬飼。ここも暑ぃじゃん!」

「帰れ。今すぐ帰れ。生徒会のくせに、何やってんだアンタ!」

中庭で犬飼の目立つオレンジ頭を見つけたので2人の元へ。ズカズカと木陰にやって来て、彼らと一緒になってサボっていたのだ。

「ほんと紺野先輩って、キリギリスっすよね・・・。」

「だーかーらー、オレは働かない側の蟻だって。キリギリスと一緒にしちゃダメだって。」

犬飼に「帰れ帰れ!」言われても、この場に居座り続ける紺野。
すっかり殿様気分でいるようで、

「うっし!桃地、お前アイス買って来い!」

と。そう桃地に命じてきた。

「なんで自分がっすか?!」



中庭のサボりスポット 3

もちろんそんなこと、桃地が簡単に頷くわけがない。
いくら紺野が生徒会でも、そんなの関係ねえ!
犬飼以外の人間に従う義理はないと、意志でも態度でも示す。

「ふーん?そんなこと言っちゃっていいのかね。」

しかし、

「犬飼。あんまコイツに飲料系のゴミ、任せん方がいいぞ。この間なんてストローを・・・「わーッ!!!」

変なことをぶっちゃけようとしたから、桃地は全部を言われる前に大慌てで阻止。
紺野の方が上手だったようで、結局、従わされてしまうのだった。

「by紬様情報だけどな。オレも全容は知らんー・・・が、やっぱこの手は脅しが1番効くな。ハーッハハ!」

「は?え?今、なに言いかけた?」

「まあ?オレから犬飼に言えることは、寝首かかれて下克上されんよう気をつけろってこった。」



体育祭 結果発表

さて、体育祭をサボる奴らのことは、ここらでおいて置き。
3年生によるクラス対抗リレーの行方は、

「1着、B組!」

B組の生徒が最初にテープを切ってゴール!
これにて3年生の部も終了して、体育祭のプログラムも全終了。
僅差だった点数も決着がつき、閉会式で最終結果発表される。

「優勝、B組!」

今年の体育祭は、白のB組が優勝。
B組の各学年に優勝旗が手渡され、今後は教室に飾られることに。
そして栄えあるMVPを獲得したのは、もちろんこのお方。

「続いて今年度のMVPとなる優秀賞は、久野 克也!」

久野がMVPに選ばれたのは、借り物競走時の白衣姿ではなく。さきほどのリレーで、B組の独走状態を作ったのが大きな決め手となった。



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