そんなこんなで2人きりになった朋也とみのる。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
自分と2人になった途端、みのるはだんまりに。急にお喋りするのをやめてしまう。 部活に向かっていった空や陸哉を恋しそうに見送っていた時点で嫌な予感がしたが、やっぱり的中。 朋也がみのるをちょっと見ただけで、ビクンッとビクついて。前のように泣きはしなかったが、ビクビクされてしまう。 そんな状態で大丈夫なのか、すっごく不安。めっちゃ不安。
「えっと、本田せんせ・・・パパ、こっちだから。」
だけど本田先生のことを伝えるとコクンと静かに大きく頷き、自分の後ろを一生懸命ちょこちょこ付いて来てくれた。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
その間、お互いに会話がないままだったけど、朋也はみのるを置いていかないように。 自分の後ろをちゃんと付いてきてるか確認しながら、ゆっくり慎重に道場を目指す。
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