そんな3人のガヤガヤする賑やかな話し声に釣られたのか。
「犬飼さんここにいたんすね?無事っすか!」
今度はちゃんと家庭科室のドアから。ガラッと1人の男子生徒がやってくる。 その男子生徒というのは、桃地 小太郎のこと。 今までずっと犬飼のことを探していたようで、ようやく彼を見つけられてホッとしたが、
「・・・え。」
「お。小太郎、ちょうどいいとこに来たな。」
3人が一緒にいたところを見て、ピタッと停止。 犬飼と矢口が一緒なのは、まだ分かる。 けど、なぜそこに司までいるの!? そんな今までなかった組み合わせに驚きを隠せなかった。
「小太郎にも紹介するよ。新入りの司だ。1年の森 司。なかなか見込みのある奴だから、よろしくしてやってくれ。」
「・・・・・・・・・。」
それと同時にサーっと顔を青く染めてズーンと深く落ち込む。
「あ?なんだ?なんで司を紹介しただけで落ち込んでんだ?」
「いえ、その・・・。自分の顔面が靴跡だらけになる未来が見えて、ちょっと・・・。」
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