今日も放課後になった途端、部活動の午後練時間が始まった。 園芸部は、園芸部の活動場へ。 家庭科部は、家庭科室へ。 陸上部は、陸上部のグラウンドへ。 テニス部は、テニスコートへ。 演劇部は、演劇部の部室へ。 文芸部は、図書室へ。 吹奏楽部は、音楽室へ。 野球部は、野球部のグラウンドへ。 柔道部は、青ノ葉道場へ。 自分が所属している部へと、ガヤガヤと移動していく。 そんな中、ひとりポツンと教室に居残る司。
「・・・・・・・・・。」
友達みんなを見送った後、自分が所属している部に向かわず、ここから見える部活動の風景を呆然と眺めていた。
(みーんなして部活部活で、真面目だもんな〜。)
こんな自分を暇と例えるなら、ものすごく暇だ。 暇すぎて暇すぎて、でも寮に帰っても1人でゲームする気がなんとなく起きなくて。 暇すぎて暇すぎて暇でしかないから、景色を眺めることで忙しいフリをして、ボーっと持て余す暇を潰していた。
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