「なーんだ?今日は、タヌいないのか。ちぇー。腹ごなしで柔道部に来た意味なー。」
そんな紺野のお邪魔時間は、ほんのわずか。
「斗真先輩、やっぱりここにいた。」
「お、陸ー♪何?何?陸もサボり?」
「なわけないです。サボり魔の斗真先輩を連れ戻しにきただけですー。」
「あ、よかった。陸哉が来てくれて。」
「ホント、いつも悪いな克也。斗真先輩が柔道部の邪魔してて。」
彼を追って来た陸哉が察した勘を頼りに、野球部からご到着したことによって終了。 反省の色が微塵もない紺野に代わって、久野にも小町にも頭を下げて、迷惑かけてごめんなさい。
「ほら。戻りますよ斗真先輩。そんなに暇なら、オレのバッティングに付き合ってもらいますからね。」
「あいあいあいあいっと。」
そしてあっという間に紺野を連れて、野球部へと戻っていった。
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