ランニングを終えた颯太に近づく、1人の2年の生徒。
「颯太ー。」
「あ、お疲れ様です。陸哉先輩。」
「さっき、こっち方向に斗真先輩来なかったか?」
彼の名前は、真柴 陸哉(ましば りくや)。 身長176cm。2年A組のクラス委員長。 根はいい奴だけど、親しいほど意地悪や悪ふざけを閃かす野郎。 そんな彼も野球部に所属しており、ポジションは走力と補球力を求められる、レフトの外野手。
「斗真先輩?ううん、こっちに来てないですよ。っというか陸哉先輩、さっきまで一緒いたですよね?」
「・・・またあの人、抜け出したのか。目ぇを離すと直ぐこれだ。」
そして今は、ついさっきまでいた紺野をお探し中。 けど颯太の情報によって、こっち方向にもいないと分かった途端、タメ息つき肩を落として落胆。
「あんな人でさえ書記勤められたり、うちのエース様だったりするんだからさ。青ノ葉の生徒会も野球部もたいしたことないんじゃね?」
紺野にサボりの魔が差したことを知り、ぶーくさぶーくさ文句をぶちぶち溢しまくる。
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