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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#61 それぞれの部活動風景
(吹奏楽.野球.柔道部編)
(1/3)

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吹奏楽部

夏の大会に向けて部活動の活動が、より活発になった青ノ葉学園。
今回も数ある部活動の中から吹奏楽部、野球部、柔道部の3つの様子を見てみよう。
先ずはそのうちのひとつ、吹奏楽部から。

「ー♪」

こちらも吹奏楽ならではの大会、コンクールが近づいているため。部活始まって部員が全員揃い次第、最初の音出しから皆、本気モード。
文系部の一つでありながら、他の自由な部と違い、活気が溢れた部活風景となっていた。
そんな吹奏楽部には圭と丹波が所属している。
どちらも眼鏡で、どちらも堅物で、どちらも超が付くほど真面目な2人。
他の子と比べたら、一切余談がなさそうだ。



圭と丹波の楽器

圭の楽器は『チューバ』。
約10kgの巨体と、揺るぎない音量に圧倒的な存在感のある低音が特徴な金楽器の帝王。

「___♪」

丹波の楽器は『クラリネット』。
音域によって音色が異なり幅広いのが特徴で、メロディーを担う木管楽器の重大な花形のひとつ。

「〜〜〜♪」

2人して管楽器を扱っているようだけど、それぞれで種類が違っていた。

「「・・・・・・。」」

そして演奏中は当然の如く。喋れない、喋られない、喋らせられない。
開始早々、作者が手抜いてる訳じゃないです。
吹奏楽部の紹介なのに、まだ誰も言葉を発してないのは、演奏に全員集中している証だと思って頂ければ幸いです。



似て非なる2人

そんな超、真面目な吹奏楽部だけど、ほんのちょっとの休憩時間が入れば、部員も全員一息してリラックス。ガヤガヤと賑やかに。
でも、

「・・・・・・。」

圭だけが誰の輪にも入らず、自分の楽器の手入れに集中。
同じ楽器を担当する部員も最初は気にかけていたけれど、今となっては最低限以下の会話のみ。
彼のコミュニケーション不足が少々、気になるところだ。
一方、丹波は丹波で他の部員の子とお話中。

「マンゴスチンというのは南国のフルーツで、確かライチに近い味だと、よく言われてるな。」

怒りを爆発しなければ、正義感が強い彼だって他愛ないのない話もする普通な男の子。
似たり寄ったりな2人でも、その点は大きく違っていたのだった。



野球部

ところかわって、野球部では今ー・・・。
部員全員、青ノ葉球団のユニホームを着て各々のトレーニングに励んでる真っ最中。

「ファイ、オー!ファイオ、ファイオ、ファイオー。ファイオー!」

1年生は基礎練習と雑用がメイン。
もちろんその中に颯太がいて、彼も皆と一緒に懸命に走り込み中。

(えっほ、えっほ。・・・ん?)

だったのだが、

「スキアリ!・・・ほうほう。陸のバットはこんなもんか〜♪」

「ちょぉッ?!斗真先輩、セクハラすんのやめて下さいっすよ。」

2・3年の先輩たちの悪ふざけをモロに目撃したせいで、心はドキドキ。顔は真っ赤っ赤。
そして煩悩退散の如く、自分で自分を自虐で大否定。

「キャーキャー!ボクはそういう趣味ないのー!」

「だからそんなトレーニング内容ないからやめろー!颯太!!」

近くにあった壁に、ガスガスゴスゴス頭を打ち続けるのでした。



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