夏の大会に向けて部活動の活動が、より活発になった青ノ葉学園。 今回も数ある部活動の中からテニス部、演劇部、文芸部の3つの様子を見てみよう。 先ずはそのうちのひとつ、テニス部から。
「今年のテニス部はどうだ?どこまでいけそう?」
「うーん。初戦で勝っても、次がシード校の強豪と当たるから。ベストは尽くす気でいるけど、望みは薄いかな。それよりー・・・。」
テニス部には柘植が所属しており、そんな彼を無事、部へ送り届けようとする演劇部員の鳥越。
「毎日、御足労だね遼。演劇と全然違う方向なのに。」
「いいだろ別に。オレが好きでやってんだから。」
「ふーん・・・。」
その理由は、ちょっと単純。かなり単純。
「そんなにボクのこと、好き?」
「い゛ッ!?バッカ!そんなにハッキリ言う奴あるか!誰かに聞かれてたりしたら・・・っ。ああ、そうだ。その通りだ。大好きだこの野郎!」
隣を歩く柘植と、少しでも長く一緒にいたいから。 それを向こうがお見通して図星をつっついてきたから、最初は焦ったけど直ぐに肯定。大肯定。 ニコニコと余裕綽々でいる柘植に負けないよう、当然な心で張り合う。
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