花壇の次は瑛。瑛の次は空にも水やりを。
「ふぅ・・・。後藤くん、僕までやってもらっちゃってありがとう。今日も暑いから助かっちゃった。」
「い、いえ。」
朋也は『なんだ?この状況・・・』と心で静かに思いつつ、本人らが満足してスッキリしたならそれでいいかと自分で自分を納得させる。 これで2人とも気が済んだかと思いきや、
「そうだ、古河くん。今度のアクエリ当番、僕らだよね?まだストックに余裕あるけど切らさないうちに行っておかないと。いつにしようか?」
「えー。ヤですよ、空先輩と2人で出掛けるの。よく見学に来る2年の先輩いるじゃないですか?前回行った後。あの人が何でか、いつまでも俺のこと睨んできて鬱陶しかったですし。」
「え?あぁ、そうだったんだ。ごめんね、古河くん。なr・・・その人には僕からもよく言っておくから。」
瑛も空も部に戻ることなく、このままお喋りを続けるから、2人を眺める朋也だけがハラハラして心落ち着かずにいた。
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