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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#59 それぞれの部活動風景
(園芸.家庭科.陸上部編)
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園芸部と家庭科部

夏の大会に向けて部活動の活動が、より活発になった青ノ葉学園。
今回は数ある部活動の中から園芸部、家庭科部、陸上部の3つの様子を見てみよう。

「あきとー、つかさくんとともやくんといっしょにあそびにきたよー!おちゃのませて〜。」

「3人ともいらっしゃい。麦茶あるから、ちょっと待っててね。」

先ずはそのうちの2つ。
活動時間中だけど園芸部は、毎度ながらな休憩タイムへ。
所属してる部員の永瀬を筆頭に。司と朋也を引き連れて、唯一の家庭科部員である明人の元へ。家庭科部の部室、家庭科室へと訪れていたのだった。

「はぁーッ!麦茶はやっぱり夏!って感じで生き返る〜!」

「鈴木先輩、今日もありがとうございます。お茶すごく美味しいです。」

「お茶菓子にお煎餅もあるから、遠慮しないで食べてってね。」

「わぁ〜い♪おせんべい、おせんべい♪」

そこで麦茶をご馳走になって、お喋りしながら、この時間をゆっくり凄く。



明人は基本、巻き込まれ型

「じゃあ司くん今、ミニトマト作ってるんだ?」

「うんっ。現在進行形で順調に育ってるよ。」

家庭科部でお茶しながら、話題は司のミニトマトの話に。

「実ったら明人兄にキッシュ作ってもらうんだ〜♪楽しみだなぁ。」

「え。」

彼が育てる気になったのも園芸部でやる気になったのも、全ては明人にキッシュを作ってもらうのが目的。
しかし当の本人は、今日この場で初めて聞いたお話。

「ごめん、司くん。その話、思いっきり初耳なんだけど。」

「あ、あれ?俺、まだ明人兄にこの話してなかったっけ?」

「聞いてないです・・・。」

知らない間に巻き込まれていてビックリ仰天。
『さすが自分の弟の友人』と、アッパレだった。



避難訓練でも火災元にされやすい教室

しかもその話を聞いて、微妙な顔色に染める明人。
いつもなら突然の話でも二つ返事で受け入れてくれるから、その反応に司もオロオロ。

「調理には、どうしても火やオーブンを使わないとだから。司くんには申し訳ないけど簡単に了承すること出来なくて。」

「ガーン!!」

今日の麦茶も飲料水から水出しで作ったお茶。
家庭科室で火を使う=火事の元になりかねなくて、活動時間中に使う際は、先生と生徒会の許可がどうしても必要とのこと。
無断でやるわけにはいかないんだよっと。ショックを受けてる司に改めて説明した。

「生徒会の許可・・・。ハッ!めぐ先輩、明人兄にキッシュ作ってもらってもいいですか!?」

「いいよー。」

「ダメダメダメ!司くん、めぐはダメ!生徒会の会長だけど、めぐはダメ!めぐ以外の生徒会でお願いします!」



キッシュミッション

「うぅぅ・・・、俺が園芸部にいる存在理由がなくなっちゃう。」

「あきと。つかさくんのために、どうしてもだめ?」

「うん。正確に言えば、めぐだけじゃダメ。」

「ふえ〜ん。あきとにボクだめだっていわれた。」

「2人して泣き落ししてこないで。どうしてもダメなものはダメだから。」

そんなわけで、司に新しいミッションが。

「そうだね。めぐ以外の生徒会と先生に許可貰えれば、ここで作ること出来るから。ミニトマトが無事に実ったら久野くんたちから許可貰ってきて。」

先ずはミニトマトを育て上げること。これは今まで通りと変わらず、司のやる気向上を維持させる為にもミニトマトがなければキッシュは作らない。
次に久野を始めとした生徒会メンバーと先生に許可を得てくること。
この2つの条件をクリア出来たら、明人はいいよと頷いてくれた。

「ううぅ。克兄ちゃん以外の生徒会メンバー、俺まだ知らないし覚えてもないのに。」

「いやいやいや。せっかくの機会だから、そこは覚えよ?」



コタ先輩=桃地くん

「でも意外だね。司くんが園芸部で、ちゃんとミニトマト作れてるなんて。」

「なんでヒロもアッキーも明人兄も皆して口を揃えて、そう言うかな?人がせっかく頑張ってるのに。」

「だって本当に意外だから。」

とりあえずキッシュの件は、これ以上広げられないから置いといて。
司がミニトマトを育ててるお話は、明人からも「意外だ」と、包み隠さず言われちゃう。

「コタ先輩に教わりながらやってるから。今日もわき芽を見つけたら、ちゃんと摘まんで下さいっすよって教わったし。って、あ。コタ先輩っていうのは同じ園芸部の2年の先輩のことでー。」

「桃地くんのことでしょ?知ってる子だから通じてるよ、大丈夫。」

そしてそこから3人と同じ園芸部に所属する桃地 小太郎のことへと、話が移り変わっていく。



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