それから1時間後。 朝の7時を迎えようとしたとき、コンコンのノックがないまま、ガチャッと部屋のドアが勢いよく開く。
「おっはよー!つかポン起きてる?」
そして元気よく姿を見せたのは稚空。 ノックのない訪問者ではなく、ノックをしない訪問者は彼しかいないから直ぐに誰か分かった。
「ひろピーから叩き起こすよう言われて来たよー!」
しかし司は、
「あ、あれ?つかポン?」
「おはよう、アッキー。あと、つかポンやめれ。」
稚空が来る前から、既に身仕度まで済ませていたのだった。
「なんだ、つかポンもう起きてたのか。せっかく飛び起きる様を写メって、ひろピーに見せようと思ってたのに。」
「なんだってなんだよ。起こすついでで変なこと企むのやめい。あと、つかポンも。」
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