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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#57 Werewolf GAME(後編)(3/5)
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2回目の昼ターン 2

代わりに颯太が偽者である説が浮上して、1番疑われてる人物になってしまう。

「ボクから見たら鈴木先輩の霊媒結果は偶然が重なっただけで、ここで乗るのはマズイよ。華澄先輩が身内切りした可能性だって全然考えられるから。」

「なくはないお話ですね。」

だからこそ颯太は必死に弁明を。
華澄が人狼だった場合、他の人狼だった明人を攻撃して見捨てたと。身内切りしたと強く主張。
けれどそこで華澄も負けじと論じて応戦。

「俺が人狼だった場合、初手からアキを見捨てた事も考えられるのかもけど。アキが処刑される前に『俺の黒出し信じて大丈夫?』的なこと皆に言ってたよね?自分が狼だから死にたくないっていう意味で言ってたのかもしれないけど、身内切りされた時に言うセリフじゃなくない?人狼同士でいきなり潰しあっても意味ないよ。」

「なら多重人格とか?」

「もし俺が多重人格としてもさ。アキを黒と断定した挙げ句、霊媒師で確定な古河くんにもアキは人狼だって判明されたわけなんだよ。当てずっぽうの占いがそんなに当たることって先ずないし。」

「でもボク目線では、その偶然が重なりに重なってるの!すっごく巧妙な罠だよ!これ!」

これはどちらの主張を信じるべきだろうか。



2回目の昼ターン 3

「まあまあ。とりあえず占いの結果、教えてよ。」

「そうですね。ではさっきは颯太くんからでしたので、次は逆で。華澄先輩からお願いします。」

とにかく占い師と名乗った以上は、真偽はどちらであれ占い師の仕事をしてもらおう。
2回目の結果は梅ちゃんの案で、華澄から先に占い先を告げさせた。

「次は森くん占って、白って出たよ。」

「はい!輝夜先輩、本物!俺、ただの村人だから信じられちゃう!」

華澄の占い先は、司。彼は村人チームであることを断定する。

「・・・ごめん。澤む、恭くん白だった。」

「オイオイオイ。颯太なんで謝った?オレも村人だから何も間違ったこと言ってないって!」

颯太の占い先は、恭。彼も村人チームであることを断定した。

「いやぁ、ここでもう1人の人狼当てられたら村人勝ち確だったなって思ったから、つい。」



2回目の昼ターン 4

するとここで比路が指折りで数を数えながら皆に確認。

「ねえ、村人って今3だっけ?」

「そだよヒロ。人狼2、多重人格1。占い1、騎士1、霊媒1で村人が3。」

「・・・・・・。」

「なんだなんだ?どうかしたのか比路。」

占い師の2人の結果を聞いて、疑問に思ったことを相談した。

「えっとね。ここで言うべきことじゃないかもしれないけど、村人の数が合わない気がして。」

「比路くん。騙り込みで考えているのでしたら合わないのは当然ですが、占い師が白と断定しても役職までは見れないので。霊媒師の結果同様、人狼か否かだけで考えちゃっていいです。この人が騎士とかまでは見れないので。」

「なるほど。さっき直ぐに死んじゃったから、やっと理解出来たよ。でももっとよく分かんなくなってきた!」

でも梅ちゃんによる解説によってアッサリ解決。
占い師が白。村人と断定しても、その人が役職持ちか持ちじゃないかまでは判明出来ないのである。



2回目の昼ターン 5

「さてとどうする?颯太は梅谷と澤・・・、恭。華澄先輩は人狼だった鈴・・・稚空の兄さんと森。俺は霊媒師。いちお生存の中でグレーなのは峰岸だけってことになるけど。」

そんな中でも迫ってくる議論時間。

「ヒロは死んだら困る?」

「困らない。けどワガママ言っていいなら、さっき直ぐに死んじゃったからもうちょっと生きてたいっというか参加してたいかも。」

「オイオイ。そんなこと言ったら、また比路が怪しくなってくるだろ。」

この昼のターンでも処刑する人を1人選ばなくてはならない。

「占い師どうする?また2人生かす?それともグレーを吊る?」

「生かしましょう。比路くんには申し訳ないですが、次で確定するはずですから。」

「いやいや。今回は霊媒師もいて狂人もいるんだし、怪しい占い師の正体知るのもアリだよ。人狼ならそこで終了。狂人なら村人としてカウントされるから続くけど場は荒れなくなるね。生かしたら次の占いで泥試合化するから、俺としてはそっちを避けたい。」

さあ、どうする?どうなる?



3人目の処刑者

ここで議論が終了。
占い師を2人生かす側と、怪しい占い師の正体を暴く側で意見が割れてしまう。
よって投票先は、比路と颯太が同票ずつ。順番で最後に回ってきた司の票で処刑先が決まる。

「どうしよー。俺、輝夜先輩が真の占い師だと思ってるから颯太にしようかな。泥試合化になったら頭パンクしそうだし。ごめん、颯太。」

「やっぱりボクか・・・。」

「颯太。何か遺言とかないか?」

その結果、2回目の昼ターンの処刑者は颯太となった。

「信じられないかもだけど、華澄先輩は多重人格。人狼じゃないと思う。で、先輩が凄く場を荒らしてるから、だからボクの次は華澄先輩を確実に吊ってほしい。」

「はいはい。お喋りはそこまでね、そうちゃん。」

「鈴木く・・・、稚空くん。だから、そうちゃん禁止だってば。」


2戦目参加メンバー

(生存者は太字。死亡者は斜線で表現中)




4人目の犠牲者

これにて2回目の昼ターンが終わり、夜のターンへ。
人狼は誰を噛みに。
騎士は誰を守ったのか。
処刑された颯太の役職は何だったのか。
3回目の昼のターンで、その結果が進行役の稚空から告げられる。

「昨晩の犠牲者は、梅ちゃん!」

「・・・そうきちゃいましたか。」

「今度は梅ちゃんが噛まれた!?」

人狼は襲撃成功。
騎士は守りに失敗してしまったのだろうか。
とりあえず犠牲者の梅ちゃんも死亡者へ。

「以後、梅ちゃんも幽霊なので、ゲーム終わるまで話ちゃダメだよ。」

「はい。幽霊になってもちゃんと最後まで見てますから。頑張って下さいね。」


2戦目参加メンバー

(生存者は太字。死亡者は斜線で表現中)




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