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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#56 Werewolf GAME(前編)(3/3)
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2回目の昼ターン終了

昼のターンが終わり、3回目の夜のターンが訪れた。
人狼の恭と梅ちゃんは、誰を噛みに。
騎士である朋也は誰を守ったのか。
明けた昼のターンで、その結果が進行役の華澄から告げられる。

「昨晩の犠牲者は、いないよ。」

「え!?また襲撃失敗!?」

「騎士すげえ!」

「・・・・・・。」

狼の襲撃から騎士が守ったことにより、犠牲者は0。
にわかに怪しいと思われてる人物は恭・朋也と上がり、議論時間が再び始まり。先ずは占い師2人の占い結果を聞く。

「ともぴょんが潜伏狼だったらヤだなって思って占ったら、白って出たよ。」

「俺も朋也占ったぜ。やっぱり黒、狼だった。」

お互い名指した先は朋也だったが、稚空は村人判定。恭は狼判定となった。



3回目の昼ターン

「あー?鈴木が白で澤村が黒って、この場合どうなんだ!?」

「アッキーが白判定続けるから、俺も分かんなくなってきた!」

「確率の問題だから。続いたって仕方ないよ。」

「えっと?アッキー視点からだと、まだ占ってないの梅ちゃんだけ?」

「そうなるね。」

今、生存してる村人チームは5人。
そろそろ勝負に出ないと村人側は負けてしまうので、もっと情報を集める。

「あの、最初に死んだ比路くんの最後に言ってた一言が、ボクずっと気になっていたのですが。あれなんだったのでしょう?」

「ひろピー確か『まだ何もしてないうちに』って、言ってたっけ?」

「実は潜んでた狼とかじゃないか?で、片方死んで残った澤村が焦ってボロ出さないよう奮闘中とか。」

「ちょっとあり得るかも。」



3人目の処刑者

「おいおいおい。オレが朋也を黒っつったんだから、そっち疑えよ。」

「後藤の前に怪しかったのが澤村だからな。まあ初めてにしては、よくやった方じゃないか?お疲れ様。」

そして梅ちゃんの一言により、最初に処刑した比路は実は狼だったんじゃないかと。
話し合った結果で生まれる。

「・・・となると、キョウやったらおしまい?」

「とりあえず処刑は怪しい方の澤村で。占い師もう要らないだろ。」

「じゃあ投票先は全員一致でキョンで。」

「クッソ!あとキョンやめろって、力抜けるから。」

ここで議論が終わり、怪しいと思われていた占い師・恭が、全員一致の多数決で処刑されていった。


[人狼1:/人狼2:梅ちゃん
[占い師:稚空/騎士:朋也/村人:比路颯太
(太字は生存、斜線は死亡として表現中。)



続いた4回目の昼ターン

比路が狼としたら、恭もここで処刑されて狼は0。
残った生存者は、ここでゲームが終了!勝利を手に入れたかと思えば・・・。

「はい。まだ続いてるから、じゃあ夜のターンいくよ。順番にこっち来て夜のアクション行って。」

「「「はァ!?!?!?」」」

進行役の2人から、勝利宣言ではなくゲーム続行を知らされて、ここでおしまいって思ってた司、稚空、瑛は驚いた声を上げた。

「は?なんでまだ続くの!?」

「やっばい!ひろピー狼じゃない!」

「ってことは?どうなってんだ!?」

無慈悲にも4回目の夜のターンが訪れたので、人狼だった梅ちゃんは、誰を噛みに。
騎士である朋也は誰を守ったのか。
明けた昼のターンで、その結果が進行役の明人から告げられる。



4人目の死亡者

「昨晩の犠牲者は、司くんだね。」

「うわ!?ついに噛まれた!!」

「はいはい。幽霊さんは喋んない喋んない。」

ここにきてついに狼の襲撃成功!
騎士の守りは失敗?


[人狼1:/人狼2:梅ちゃん
[占い師:稚空/騎士:朋也/村人:比路颯太
(太字は生存、斜線は死亡として表現中。)


けどこの昼のターンで、このゲームは投了だ。
襲撃が2回も失敗した時点で結構、狼側は詰んでいたのだが。

「ハイハイハイ!はい、梅ちゃん!黒!狼!」

「マジか。潜んでた狼、梅谷だったか。」

「・・・・・・。」

果たして生存狼は、どう乗りきるのかな?



5人目の処刑者

「古河くん白出しされて、稚空くんを信じきっちゃってませんか?もし稚空くんが偽物だった場合ー・・・。」

「な!?怖いこと言うなよ!」

狼の梅ちゃんは本物の占い師が偽物という説を推し、信じきっていた瑛に動揺を誘った。が、

「あ。ダメですね、この手。」

恭が本物で狼が稚空の場合。恭が黒だしした朋也と稚空で狼と村人が同じ数になり、もうゲームが終えてないといけないことに気付いて、自分で自分をダメだし。

「あはは。弁明あるならもっと聞くけど以上?梅ちゃん。」

「・・・はい。」

「襲撃先、ずっと森だったしな。」

「騎士、後藤だったのか!?」

自己完結で解決させてしまったので、これ以上の言い訳がない模様。
そして騎士だった朋也も自分の役職をカミングアウトしたところで、議論終了。
全員一致の多数決で処刑は梅ちゃんに決まり、これにて生存狼は0となった。


[人狼1:/人狼2:梅ちゃん
[占い師:稚空/騎士:朋也/村人:比路颯太
(太字は生存、斜線は死亡として表現中。)



勝利したのは

よって今度こそー・・・。

「これで狼はいなくなったから、村人チームの勝利だよ!」

進行役からゲーム終了のお知らせが。村人側が勝ったことを伝えられ、村人チームだった6人が見事に勝利したのでした。
これにて第1戦目のゲームは終了。

「梅ちゃん潜伏上手いね。最初からキョウを味方してなかったから普通に分かんなかったよ。ちょっと騎士だと思ってたし。」

「僕もビックリしたよ。何気なく言った言葉が、あんな風に利用されるなんて思わなかったし。」

「最初に恭くんが初めてだって言っていたので、いつボロ出されてもいいようにはしてました。」

「途中、梅公がみんなと一緒に処刑してきたとき、オレすげぇ切なかった。」

処刑、狼に噛まれた村人らが、ぞろぞろと元の位置に戻ってくる。



ゲームが終わればノーサイド

そして改めて役割の答え合わせを。

「梅ちゃんとキョウ、ずっと俺を噛もうとしてたの?」

「オレは梅公が先に選んでたのを合わせてただけ。だから正しく言えば、梅公が司をずっと噛もうとしてた。」

「司くんが唯一の白確定でしたから。朋也くんは恭くんに黒出されちゃったので噛みにいけなかったですし、最後も騎士に稚空くん守られちゃいそうだったので、だから一矢でも報うとして既に詰んじゃってた状況でしたけど司くん噛めてよかったです。」

狼は梅ちゃんと恭。
占い師は稚空。
騎士は朋也。
他4人は村人。
お互いが何の役職がなんだったのか、進行役に挙手を求められてお互いに知っていく。

「あと騎士、後藤くんだったんだね。誰か全然知らなかったけど、ちゃんと森くん守っててすごかったよ。」

「最後の最後で俺、朋也に見捨てられたけどね。疑った罰かなって思った。」

「俺目線で見れば鈴木守れれば勝ち確だったからな。」

何はともあれお疲れ様でした。



2戦目は多重人格追加

「じゃあ2戦目は兄ちゃんたちも参戦で。進行役1人でも大丈夫そうだったから、オレやるよ。2人はやったことあるの?」

「もちろん。俺もアキも結構、あるよ。」

「またみんなでってなると難しくなってきそうだけどね。」

けど直ぐに次のゲームをさっそく準備。
1戦目の進行役を勤めてた明人・華澄が参戦。占い師を勤めてた稚空が2戦目の進行役を勤めてくれるようだ。

「ねえねえ。今度は狂人、多重人格いれようよ!もっと面白くなるよ。」

「いいね。この人数で狼2人だとちょっと不利だもんね。じゃあ2戦目は多重人格も追加しよう。」

役職も多重人格(又の名、狂人)だけ追加。
ちなみに多重人格の役職は、人狼チームに属する村人。占い師に占われても白、村人判定されます。
狼チームが勝利したときに、一緒に勝利するので、村人チームに上手く溶け込み、翻弄発言してかき乱して人狼を上手くサポートしましょう。

「よし。じゃあトイレ休憩挟むから、みんな戻ってきたら2戦目開始するよ。トイレ行く子はいっといれ〜♪」

そうして2戦目は役職公開なしでやってみます。やってきます。
皆様もどうぞ予想しながら読んでって下さいね。



青ノ葉 第56話をお読みいただきありがとうございます!

ずっと書きたかった人狼回
やっと書けて作者ほこほこです
後編の2戦目は役職公開なしでやってきます♪


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