梅ちゃんに送られた手紙は、正真正銘のラブレター。 けど厄介なことに差出人が不明。 ただ自分の想いを伝えただけの文章で、『どこかで待ってます』とか『日時の待ち合わせ』とかは何も書かれていない。
「あー、でもこうなった以上は梅ちゃん、ちょっと危険だね。」
「え?ボク危ないんですか!?」
「うん。特に1人でいるべきではないね。襲われてあんなことやそんなことが梅ちゃんにー・・・。」
「稚空。」
「・・・ごめんなさい。でも可能性として無くない話でしょ?」
「どうしてそっち方向に考える人が必ずいるかな。」
梅ちゃんに対して、稚空が言った危険を犯そうとする奴は恐らくいないだろう。 でも100%皆無という訳でもないから何か対策を考える。
「暫くは誰かが梅ちゃんの傍にいるべきだよ。梅ちゃんの恋人役として徹してくれれば差出人も諦めるだろうし。」
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