それから午後の授業が始まって終わって放課後に。 教室で鬼頭と別れたあと、久野の足はまた生徒会室に向かっていた。 今日の見回り当番は永瀬と紺野。2人は腕に生徒会と書かれたワッペンを付けて、校舎内や各部を見回り。 残った4人は今日行った会議で出た意見(久野のパンツ以外)をまとめていたり、これから何かと部費の出費が増えてくるから、どの部にどれぐらい当てるか等々。色々と生徒会としての仕事を進める。
「克也くん、ちょっと見てもらってもいい?」
「いいですよ。どれですか?和泉先輩。」
「これなんだが。」
その様子はいたって普通。 生徒会の真面目な4人を見ていても、特に変わった様子がなかった。
「克也くん今日は大人気だね。和泉くんも彼に素直だし。あ、遼ここの合計違う。」
「うわぁ、ホントだ。ケアレスミスってレベルじゃないなこりゃ。ありがとな紬。」
「遼って引き算、苦手?」
「違う違う。うっかりしてただけだって。間違って悪かったな。すみませんでした。」
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