犬飼が久野に夢中になっていたその時、
「おい。」
「!」
誰かに背中を、片足でど突かれたのだ。 いきなり何かと思い、振り向くとそこには、
「何やってんだ?犬飼。」
「げ!?クソ寮長・・・!」
やっぱり日暮寮長がいて、短いパイプのようなものを口に咥えながら、そんな犬飼を呆れた表情で見ていた。
「うるせーな。アンタには関係ねえだろ。」
「ほう。」
日暮寮長は現在、チロ先生のお仕置きにより、絶賛禁煙禁酒中。 禁煙グッズを使って気分を多少は間際らしているようだが、いつもよりご機嫌ナナメ。
「いいから言えよ。じゃねえと禁煙で溜まってる鬱憤を、お前で晴らすぞオラ。」
「痛!やめ・・・っ・・・やめろ!オレ(生徒)に当んな!アンタそれでもここの職員かよ!?しかもそれは自業自得だろうが!!」
そのせいで生意気な返答した犬飼に、そのままの足でオラオラとゲシゲシ蹴って、大人げない八つ当りが下った。
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