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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#53 夏の服装検査(1/3)
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夏制服へ

月替わりのカレンダーが5月から6月へ。
制服もついに夏制服に皆揃って衣替え。
ようやく青ノ葉にも夏の季節が訪れた。

「峰岸くんは暑さ大丈夫?」

「寒いよりはなんとか。圭も平気?」

「僕も今のところなんとか。けどこの暑さが続くとなると少し辛いかも。」

「梅雨まだこれからなのにね。」

そして本日は服装検査の日。
生徒指導の先生と共に生徒会によって、朝から服装検査が正門前にて行われていた。
そこには生徒会メンバー以外にも、現場には比路や圭の姿があり、各クラス委員長も招集かけられお手伝い中。

「それじゃあ1年生も遠慮しなくていいから。服装を乱してる生徒を見つけたら、速やかに立ち止まらせてね。」

「はーい。」

青ノ葉の生徒会メンバーは、計6名。
会長は、永瀬 めぐる。
副会長は、久野 克也。
それ以外にも書記2人、会計2人の体制で成り立っている。
今回は、そこから1人ずつ(計2人)ご紹介。



丹波 和泉

先ずは1人目。

「服装の乱れは心の乱れ、とよく言うもの。」

彼の名前は、丹波 和泉(たんば いずみ)。
身長は171cm。3年C組、吹奏楽部に所属しており、生徒会書記をお勤め中。

「親しい友人でも絶っ対に許さないよう悪、即、斬で遂行して下さい。」

丹波は、とっても正義感が強くとっても生真面目な性格。
だから悪と不真面目が、とっても大嫌い。
縁の細い眼鏡をキランッと光らせ、他の誰よりも徹底的に乱れた風紀を許さない。



鳥越 遼

そして2人目。

「こっちは特にうちの部長が主にやらかすからなー・・・。」

彼の名前は、鳥越 遼(とりごし りょう)。
身長178cm。3年C組、演劇部に所属しており、生徒会会計をお勤め中。

「不安だなぁ。やだなぁ。公演終わったから一先ずは大丈夫だろうけど。」

鳥越は、やれやれと気だるくしているとき多いが、部活では大道具を担当しているので、やるときはきっちりやる男。
普段は落ち着いてるけど、怒らすととっても怖いからご注意を。



残り2人は次回

正門にいる生徒会メンバーは久野、丹波、鳥越の3人。

「克也、和泉。もし輝夜がスカートのままだったら、今日から容赦しなくていいからな。」

「当ったり前です。僕としてはそのときでも厳しく取り締まりたいぐらいだ。」

「宣伝中は許したって。うちの部代々から続いてるやり方だからさ。」

1年や2年のクラス委員長と共に、寮や下宿、実家から通常に登校してくる生徒を1人1人検査していく。

「裏門の方は会長たちだけで、本当に大丈夫なんですか?」

「克也くん。裏はめぐ中心に任せておけば大丈夫です。」

「そだそだ。ただでさえ抜け駆け登校しようってんだ。検査違反した日には、めぐるのギャン泣き地獄が待ってるから問題ないって。」

「いや。その会長の泣きが俺は心配なんですか。」

そして裏門では正門を避けて登校してくる生徒を逃さないよう、会長の永瀬たちと3年生のクラス委員長が見張っていた。
残りの生徒会(計2人)は次回紹介しますので、お楽しみに?!



1年生の服装検査

登校時間を迎えると、正門は服装検査のチェックでガヤガヤと騒がしくなっていく。
朝練がない曜日だけあって1年生から3年生の姿が、どんどんやって来る。

「司くん。今日も朝から眼鏡なんですね?」

「俺さ1番視力が下がるタイミングって、眼鏡外した瞬間だと思うんだよね。」

「それでつかポン最近、授業以外でも眼鏡掛け始めたの?」

「そそ。今までは授業だけだったんだけど、付けっぱのが色々と現実まで見れて楽だと気付いたからね。あとアッキー、つかポンやめい。」

「現、実・・・?」

もちろんいつもお馴染みな1年生。
司、朋也、稚空、梅ちゃんの4人も、正門で服装検査を実施。

「司の眼鏡姿、初めて見るな。」

「どうどう?克兄ちゃん。似合う?似合う?俺の眼鏡似合う?」

「似合う似合う。ちょっと新鮮だけど全然いいよ。」

主に久野が検査して、特に問題なかったので完了。
足止めもくらうことなく、昇降口へと真っ直ぐ進んで行った。



1年生の服装検査 2

「そこの1年生、ちょっとストップ。」

「うぉッ!?」

お次にやって来た1年生は颯太、瑛、恭の3人組。
和泉の眼鏡がキランッと光り、3人のうち恭だけを足止めさせた。

「ネクタイが緩んでる。ちゃんと絞めないと駄目じゃないか。」

「あ!コイツ、また解いていやがったな!」

「わー!?駄目だよ澤村くん!せっかく瑛くんが直したのに!」

「いや。だって瑛の絞め方キツくてさ〜。」

乱れていたのは恭のネクタイ部分だけ。

「じゃあもう二度と解けないよう、次はキツく絞めてやる。」

「ギャー!」

和泉から注意を受けると、一緒にいた瑛から付け直されて問題解決。
足止めを解放して、彼らも昇降口へと真っ直ぐ進んで行く。



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