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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#52 401と423+αの大浴場清掃(2/4)
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2と3は3と4へ

「アッキーアッキー!アッキーもこっち来てホッケーやろ?ホッケー。アッキーの分のブラシもあるよ!」

「いいけど掃除ぐらいちゃんとやろうよつかポン。」

「ブッブー。これも掃除の一貫ですー。あとアッキー、つかポンやめろ。」

司に呼ばれて稚空は3人の元へ。

「比路くん、ボクもお手伝いしますよ。」

「え!?でもアッキーもだけど梅ちゃんも当番でも何でもないのに。」

「いいのです。ただ見てるだけなのもアレなので、お手伝いさせて下さい。」

梅ちゃんも比路の元へ行き、2人のお手伝いへ。
2と3で別れた人数が3と4ずつに。
助っ人で訪れた2人も、それぞれに分担された。



地域で異なる掛け声

青ノ葉学生寮の大浴場にて。
アイスホッケーではなく、石鹸ホッケーをやり始めた司、朋也、稚空、恭の4人。

「せっかく4人いるし、2と2で分かれようか。」

「OK、OK!アッキーなんか罰ゲームつける?」

「そだね。じゃあ負けたチームには辱しめな罰ゲームあるからね。」

「マジかよ!?」

平和的にじゃんけんでチーム組もうとした。その時、

「じゃあ『グッパーで合った人』で決めるよ。」

「は?稚空、最後のそこは『別れましょ』だろ?」

「何言って?オレたちじゃんけんで分かれるとき、これだったんだけど。ね?つかポン。」

「うむ。あとアッキー、つかポンやめい。」

これもローカルルールの一種なのだろう。
たった4人しかいないのに、じゃんけんの掛け声がそれぞれで異なっていた。



地域で異なる掛け声 2

「オレのとこは『グーとパーで別れましょ』だったんだって。」

「えー、なんか変!」

司と稚空は『グッパーで合った人』の派。
恭は『グーとパーで別れましょ』の派。
そして朋也はというと、

「ちなみに朋也のとこは何だったの?」

「ない。」

「え。」

「・・・そもそもやったことない。」

今までボッチを貫いていた彼だけあって参加したことがなく、何派でもなければ何処の派でもない。

「よっし!じゃあ今日から朋也は俺ら派ね。」

「あ!ズルいぞ司!そっちには稚空もいて2人なんだから、朋也をオレら派に譲れ!むしろ寄越せ!」

もちろんこれ以外にも地域や地方によって色んな言い方があります。
ちなみに作者の地域は恭と同じでしたが、『グッパージャス』も好きです。言い方がなんかカッコいい!



司・稚空チーム

「キョウ、とりあえず俺たち側の言い方でいい?」

「しょうがねえな。」

「それじゃあいくよ!グッパーで合った人!・・・合った人!・・・合った人!」

そう言うわけで司・稚空の掛け声のじゃんけんでチーム分け。
何回かあいこを繰り返し、ようやく決着。

「お!アッキーとだ。このまま『合った人派』でよろしく!」

「うわ・・・。ともぴょんとキョンが相手って、オレとつかポンじゃ厳しくない?」

「アッキー、つかポンやめい。」
「だからともぴょんは・・・。」
「キョンもやめろって。力抜けるから。」

まず一組目は司と稚空チーム。
それぞれのステータスを5段階表示でご紹介。
司のステータス〔パワー3、テクニック2、スタミナ3、ラッキー5〕
稚空のステータス〔パワー2、テクニック3、スタミナ3、ラッキー3〕
2人揃って運動部ではないので体力面にやや不安はあるが、司のラッキーがどう化けるか。



vs朋也・恭チーム

そしてもう一組は朋也と恭チーム。
こちらもステータスを5段階でご紹介。
朋也のステータス〔パワー3、テクニック4、スタミナ4、ラッキー0〕
恭のステータス〔パワー5、テクニック2、スタミナ5、ラッキー2〕
朋也も恭も体力面は先の2人と比べてバッチリ。

「うっし、朋也!オレらで司と稚空を、けちょんけちょんにしてやろうぜ。」

「・・・おう。」

だがラッキー皆無の野郎とパワーバカの直球野郎。お互いまだ知り合って間もないが、どこまでフォローし合えるか。

「司や稚空が相手でも気は抜くんじゃねーぞ朋也。」

「・・・もちろん。」

こうして司・稚空チームvs朋也・恭チームの石鹸ホッケーが浴槽内で開幕された。



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