そうしてみんなが寝静まった真夜中。
「・・・っ・・・、ぁ!」
妙な声が司と比路の部屋から響く。
「ひ、ひろ・・・やめ・・・ッ!」
その声の持ち主は、比路ではなく司。 彼は比路と寝たわけではなく、あれからも起きていたようだ。 何故なら、
「やめてヒロ!離し・・・!そんなバカ力で俺に抱きつくなって・・・っ!」
司に抱きつく・・・、いや。しがみつく比路の増した力はとっても強く、パキポキと司の骨まで悲鳴をあげさせる。
「んー・・・!」
「んー・・・じゃなくて、俺を離せって!」
「んんんー・・・!」
さすがに苦しくて寝れないので、なんとか比路を剥がそうと試みたが無駄。 嫌がられると共に、どんどん力が増していく。
「あーもー!」
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