「キョン!早くコイツから銃奪って!」
「おう!」
手っ取り早く終わらせようとした圭を押し倒してまで寸前で止めた稚空。 彼が二度と自決出来ないよう、恭に水鉄砲を奪わせる。
「ちょっと!何をして!?」
そして胸ぐらを両手で掴みながら体を起こさせ、怒りのまま強く言葉を放つ。
「お前こそ何してんだ!ふざけんな!!」
「ふざけてるのは貴様らだろ。いつまでもこんなことに付き合っていていられるか。」
「お前がここで死んだら、ここまでオレらを守ってくれた皆の思いが台無しになるだろ!」
「勝手に人を巻き込んでおきながら、よくそういうこと言えるね?守ってくれだなんて、僕は一度も言ってないけど。」
なのに2人の言い分は食い違ったまま、噛み合わず諍いが起きてしまう。
「やっぱりオレ、お前キライ!」
「キライで結構。」
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