「まず数が減らないと、動きようないからな。」
「そうだね。克也ならこんな序盤で誰かにやられるなんてないだろうし。」
久野に捕まった司を助けに向かった救出隊の比路と朋也。 朋也の指示で2人は男子トイレの掃除道具入れに身を潜めていた。
「でもいいのかな?こんなところで隠れて。」
「隠れるなっというルールはなかったからな。」
より隠れられるように寄り添い合う2人。 その距離はとっても近くて、すぐそばすぎるほど。
「そこに誰かいるのか!?」
「!!」
ヒソヒソと話す声を勘付かれ、朋也は咄嗟に比路を壁に押っ付けて庇うように抱えて気配消し。 トイレにやってきた上級生は手前の個室から一つずつ調べていく。
「・・・・・・。」
スリルと恐怖で心が緊張するドキドキ感。 絶体絶命なピンチがさっそく2人を襲う。
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