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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#45 青ノ葉 学寮戦 (2)(1/3)
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開幕・交流会

青ノ葉学生寮・交流会。
日暮寮長から開始の塞が投げられた19時。
ドライアイスで炊いているモクモクとした白い煙は寮内中に充満しており、膝から下がよく見えなくて視界はさっきよりもずっと最悪。
三年生と二年生は一年生のいる階、4階を目指して階段から駆け上がってくる。
しかし目的が一緒であれば鉢合わせるのも当然で、出会い頭に遭遇した三年生vs二年生の激闘が繰り広げられていく。

「「「うォォぉおお!肉は俺たちのモンじゃい!!!」」」

全ては勝者の学年のみに送られるご褒美の週末BBQ・焼肉ランチの為に。



男子トイレに隠れる2人

「まず数が減らないと、動きようないからな。」

「そうだね。克也ならこんな序盤で誰かにやられるなんてないだろうし。」

久野に捕まった司を助けに向かった救出隊の比路と朋也。
朋也の指示で2人は男子トイレの掃除道具入れに身を潜めていた。

「でもいいのかな?こんなところで隠れて。」

「隠れるなっというルールはなかったからな。」

より隠れられるように寄り添い合う2人。
その距離はとっても近くて、すぐそばすぎるほど。

「そこに誰かいるのか!?」

「!!」

ヒソヒソと話す声を勘付かれ、朋也は咄嗟に比路を壁に押っ付けて庇うように抱えて気配消し。
トイレにやってきた上級生は手前の個室から一つずつ調べていく。

「・・・・・・。」

スリルと恐怖で心が緊張するドキドキ感。
絶体絶命なピンチがさっそく2人を襲う。



2年は1・3年、3年は1・2年が敵

しかし上級生は寸前のところで別の学年の野郎に撃たれてアウト。

「うああああ!?」

「ほーい、アウト。さっさとオープンスペースいけよ。」

「くっそ!不意打ち狙うとか卑怯だろ!」

「トイレは流石に無理っしょ?逃げ場ないじゃん。頭使えよ〜。」

断末魔の声にビビったが、おかげで危機は去る。
ここに来た上級生2人の気配が完全にここからいなくなったのを確認してから、比路も朋也もホッとした息を吐く。

「朋也・・・、もういいよ?苦しい。」

「壁に押っ付けて悪かったな。」



どんな時でも禁句はNGワード

「峰岸が小さくて俺としても助かった。」

「え。」

だけどどんな状況でも、禁句ワードは禁句。

「・・・・・・・・・。」

『チビ』と直接言われたわけではないが、それに近いことを言われるのも、やっぱり嫌だ。

「まだここから出ない方がいいな。・・・ん?」

なので比路は持ってた水鉄砲の銃口を朋也の頬っぺたに当てる。

「次、僕のことちっちゃい扱いしたら、僕が朋也を撃つからね。」

このレクリエーションにおいて同士打ちはアリなのかナシなのか。
ルール上にないため不明だが、いちお念には念のため。そう、不機嫌な比路が朋也を脅して禁句を禁止した。

「悪かった。悪かったから、やめてくれ・・・。」

2人はしばらくの間、こんな感じで身を隠すことに。



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