「なるほど。めぐ先輩がキミに。」
「すいません。つい俺のって言っちゃって。」
とりあえず生まれかけた誤解で混沌させないよう。一から事情を説明して伝える。 ところでこの生徒は誰なんだろう? 司にとってもこの男子生徒にとっても、お互いに初対面同士。 だけど司はピンッと感じた勘通りに、その男子生徒の名前を当てる。
「もしかして永瀬先輩が言ってた『コタくん』ってー・・・。」
「自分のことっすね。」
「やっぱり!」
永瀬から聞いたコタくん情報が、この男子生徒とピッタシカンカンだった為、簡単に当てれた答え。
「遅れたけど初めまして。一年の森 司といいます。先月の末に園芸部に入部しました。よろしくお願いします『コタ先輩』!」
「桃地 小太郎っす。・・・よろしく。」
こうしてひょんな事から、司とコタくん=桃地が名を交わし合って知り合いに。
「そっすか。キミも園芸部だったんっすね。」
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