それから授業はトントンと、普段通りに終わっていき放課後を迎える。 みんなそれぞれ自身が所属する部活動へと向かい、司は朋也と一緒に園芸部へ。
「おぉー!知らない間にビニールハウス復活してる!」
「森は暫くぶりだしな。」
「いやぁ。だって俺、部活よりゲームしてたいし。園芸部って、いまいち何していいか分かんないし。」
ここへ訪れたのは、ほぼ一週間強ぶり。 以前はあんなに荒れていた花壇や畑も綺麗に直っておりすっかり穏やかになっていた。
「じゃあ俺、花壇の水やり行ってくるから。」
「朋也、俺も行こうか?」
「いや、いい。こっちは俺1人で出来るから、森は出来そうなことを自分で見つけて、そっちをやっててくれ。」
「わ、分かった・・・。」
しかし来てなかった間に変わってしまった環境。 自分と違って朋也は毎日来ていたから、いつもと変わらず毎日やっていることを今日もやる。 1人ポツンと残された司は相変わらず何をしていいのか分からず、ぽけ〜っと呆けてしまっていた。
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