不機嫌な稚空の様子を伺う。
「なんであんな野郎と同じクラスになったんだろう。」
「あんな野郎?」
「ほら。お二人さんも見ただろ?入学式の時、新入生代表として檀上に立ったアイツ。」
「えっと、名前なんだっけ?」
彼の話によると、その新入生代表として選ばれた男子生徒と自分が、同じA組のクラスだったらしい。 それで、そこまでは別に普通。なんともなかったようだが、問題が起きたのはその後すぐ。 入学式後にあったホームルーム。
「クラス委員長に立候補するのは別にいいんだけどさ。何て言うかな?上からモノを言ってくるあの態度ときたら、ああッ!ムカつく!!」
「どおどお。アッキー、落ち着いて。」
「オレらのクラス全員、誰だって思ったって!あんな事をあんな風に言われたらーーー!!」
A組のクラス委員長を決めていたとき、何やら揉め事が早々に合ったと話す。 ムキーッと怒りを向き出しにさせて、床に強く足踏みしながら八つ当たっていた。
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