一方、その頃で。 赤チームと青チームを応援していながらも、暇な颯太と恭の二人は遊戯室に置かれていたトランプで一緒に遊ぶことに。
「澤村くん、ババ抜きしない?」
「おう、いいぜ!こう見えてもオレ、トランプゲーム得意なんだ。いつも師匠に勝っていっつも泣かせてきた程なんだぜ。」
「あははッ!なら澤村くんとボクで、いい勝負出来るといいね。」
パラパラパラとカードを上手に切って、一枚のジョーカーを押し付け合うババ抜き。
「うっし。じゃあオレらも司たちと同じように、負けた方があのジュース飲むっていうのはどうだ?」
「えぇ!?い、いいけど・・・。アレだけは絶対に飲みたくないから絶対に勝たなくちゃ!」
そして勝負事が大好きな恭の案で、こちらにも敗者には罰ゲームとして『イチゴミルク極上仕立て』を飲むこととなった。 が、颯太は既にその味を経験している身なのか。 負けた方が飲むと決まった瞬間、やる気スイッチがオンとなり、たかがババ抜きされどババ抜き。異様に目を燃やす。
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