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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#42 イチゴミルク極上仕立ての刑(後編)(1/4)
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チーム戦 開幕

『ブルーリーフ新規加入組』の赤チーム。
メンバーはチームリーダーの華澄に朋也、梅ちゃん、瑛の4人。

「んっふふ〜。みんな準備はいい?」

「・・・いつでも。」

「バッチリ準備OKです。」

「こっちも完了だ。」

『ブルーリーフ同中組』の青チーム。
メンバーはチームリーダーの稚空に司、比路、明人の4人。

「オレたちも大丈夫?つかポンは使う装備間違えないでおいてね。」

「OKOK、そんな凡ミスしませよっと。あとアッキー、つかポンやめ。」

「僕らもいいよ。」

「みんな大丈夫そうだから稚空も輝夜も、いつでも始めていいよ。」

そして今回は不戦勝となった颯太と恭は観戦組。

「みんな頑張ってー!」

「オレと颯太で、しっかり応援してるからな。」

ルールはアイテム使用不可。
どちらかのメンバーが全滅したところでゲームは終了。
負けたチームには、罰ゲームを。
輝夜が日暮寮長から購入した『イチゴミルク極上仕立て』のジュースを飲むことに。

「じゃあ始めるよー!」

それでは両者、準備が整ったようなので、いざ開幕。
ゲームスタート!!



赤チームvs青チーム 序盤

このゲームにおいてターン制はないが、文章上書きにくいのでターン制で書かせてください・・・。

「それじゃあ青チーム(こっち)は、単純にアタックの能力値を上げるよ。」

まず最初に動いたのは稚空。
能力アップの魔法を詠唱して味方チームの物理攻撃力を一段階上昇。

「なら赤チーム(こっち)は、治癒の演奏かけさせてもらうからね。」

そんな稚空の動きを見て、華澄はまず回復を確保。
吟遊詩人の演奏により、毎ターン微力だが回復できる効果を味方に付与。
チームリーダーは互いに、まず味方の補助に回る。

「じゃあ俺も自分の能力上げようかな。あっちの異常効果ちょっと怖いし。」

司はレンジャースキルから自身のクリティカル率を上昇。稚空の補助効果にプラスして発動すれば、偉い攻撃力が生まれる。
ここまでが自キャラへの補助。

「司くんがそうくるならボクだって!」

ここから動きが変わり、梅ちゃんがランチャーでボンッと煙幕を。
相手チームの命中率を下げさせた。



赤チームvs青チーム 序盤 2

攻撃に移ったのは勿論、比路。

「明人兄、僕の援護お願い!」

「OK!しっかり暴れておいで比路くん。」

「そうはさせるか!」

味方の明人を引き連れて突撃したが、突撃したのが赤チームも同じ。
瑛が真っ向からやってきて、ハンマーとアックスがぶつかり合う。
けれど状況は2対1。ちょっとだけ瑛が不利な位置に。

「古河くん大丈夫?一人でこっち来ちゃって。人形も合わせれば3対1、4対1にもなっちゃうよ?」

「おっ・・・と!爆弾こわっ!」

人形爆弾を投げつけられて、明人からダメージを負う。
けど隙を突いたのは彼だけじゃなかった。

「わ?!朋也があんな距離から撃ってきた!」

「やるね、後藤くん。」

「二人とも今は俺の敵なんで・・・。」

遠い距離から朋也が瑛を援護。
比路と明人にガンナーの通常攻撃でダメージを与えた。



赤チームvs青チーム 序盤 3

さっそく青チームは、稚空の魔法で比路を回復。

「ひろピー回復させるね。」

「ありがとうアッキー!あとひろピーやめて。」

全回復とまではいかないが、程よく負った傷を癒す。

「それにしても攻撃が当たらなくなるってキツイね。」

「梅ちゃんの煙幕ヤバイね。なんとか数で攻撃して当てて先に倒さないと後がマズイなぁ。」

そしてすかさず作戦変更。

「司くん、後藤くんにも注意して。比路くんや僕じゃ距離的に太刀打ち出来ないから。」

「分かった!明人兄が人形に専念できるよう、そっちは俺に任せて!」

近距離のアックスと長距離のガンナーには、長距離のアーチャーと中距離の人形使いで向かい撃つ気でいるようだ。



赤チームvs青チーム 序盤 4

赤チームは梅ちゃん効果によって有利に。

「やるね、梅谷くん。」

「ありがとうございます!でもボクの攻撃はこんなもんじゃないです。むしろこれからです!」

いつもはほんわかな彼だが、この時ばかりは超がつくほど好戦的。
華澄に褒められて嬉しかったのか、構えた大砲から次々に弾を広範囲に撃ち落とす。
その様子は味方である朋也や瑛にも意外性を突かれて驚くレベル。

「ほぉ、梅谷エグいな。敵じゃなくて良かったわ、あんなの。」

「・・・うん。」

「ん?大砲あれば銃要らないんじゃないか?」

「そんな事はない。」

「だって銃は範囲攻撃のスキルないし。銃のメリットって距離だけじゃね?」

「そんな事はない・・・っ。」

けどチーム戦は、まだまだ序盤で始まったばかり。
今後の展開次第で逆転の余地は、まだまだある。



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