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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#41 イチゴミルク極上仕立ての刑(前編)(1/4)
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フリータイムな自由時間

やって来ました夜の時間。
ご飯食べてお風呂済ませたら学習時間が始まるまで、何をしててもいいフリーダムな自由時間。
司、比路、朋也、稚空、梅ちゃんの5人はゲーム機片手に遊戯室へ訪れていた。
久しぶりにこの人も。

「そっか。後藤くんも正式に稚空たちのブルー・・・、あれ?ギルド名なんだっけ?稚空。」

「ブルーリーフだよ、兄ちゃん!」

「そうだったそうだった。ブルーリーフだったね。改めてよろしく。」

「・・・こちら、こそ。」

稚空の兄、明人も一緒に。

「明人兄とゲームするの久しぶりだね。」

「ねっ。ボクも明人先輩と一緒に遊べるの楽しみにしてました。」

これにてブルーリーフ現メンバー6人全員がここに揃う。



明人の友人

「それじゃあ今日はどうする?」

っというわけで、段差になってる小上がりの和室に集まった一同。
立ち上げたゲーム内の世界でも同じ場所に集まって、リーダーの稚空を中心に今日は何で遊ぶのか話し合う。

「やっと全員揃ったわけだし、どこかのダンジョン行く?それとも始めっから対戦始めちゃう?」

するとそのとき、

「待って稚空。どっちにするか、まだちょっと待っててもらっていい?」

「え、なんで?装備を整える時間なら、ちゃんと後で作るよ。」

明人が声を上げてまで、その話し合いを一時中断。

「あ、あれ?もしかして忘れちゃった?僕の友達連れて来るって言ってた話。」

「その話って今日だったの?兄ちゃんしかいないから、てっきり別の日にまたなるのかと思ってたよ。」

どうやら彼は有言通りに、自分の友達を勧誘した模様。
その誰かを待っているようで、遊戯室の入り口を気にしてソワソワしていた。



遊戯室の向こうから

ブルーリーフの新メンバーとなる明人の友達。
それは、どんな人だろう。
気になる一年メンバー。
明人と同じように彼らも入り口に視界を向けて、ワクワクしながらその人を待つ。

「うーん・・・、遊戯室で待ってるって言ったのに遅いな?」

「気になるなら何で兄ちゃんだけで来ちゃったの?一緒に来ればよかったじゃん。」

「だって『直ぐに向かうから先行ってて』って、言われたから。トイレじゃなかったのかな?どうしたんだろう?」

この時間、遊戯室は色んな生徒が出入りしている。
だからドアは開けっ放しの時が多く、部屋の外、ここから廊下の向こうまで見えた。
が、

「ねえ。なんか変な人いない?」

「・・・いるな、一人。」

「どうして女の子用の制服なんて着てるんでしょうか?」

「あの制服どっかで見たような?どこだっけ?」

数人の生徒の中、妙な格好してる人を一人発見。
女子生徒のブレザー制服を着て、短いスカートをヒラヒラさせながら、こちらにやって来ている。
偶然、彼を見た生徒は勿論のように引いていたが、そのほとんどは一年生。
二・三年は見かけても無反応。引くことなければ足されることもなく、特に変わった様子がなかった。



明人の友人 2

しかし嫌な予感ほど、当たりやすい予感はない。

「いたいた。あき、おまた〜。」

女子のブレザーを着たその男子生徒。
遊戯室で明人の姿を見つけると、パタパタと嬉しそうな顔をして、6人の元へやって来た。

「遅いよ。いったい何してたの?」

「んっふふ〜。あきの弟含め、一年が多いって聞いたから。これは是非と思ってねぇ。」

その人と明人。
二人がお互いに親しそうに話す。何事もなく話し合っている。
そんな様子を見て予感は確信へと変わり、絶対この人だ!100%この人だ!と、明人の口から言われなくても分かった。
だけど司、比路、朋也、梅ちゃんもきっちりちゃっかり引いている。

「兄ちゃん、兄ちゃん。兄ちゃんが言ってた人ってその人?」

「うん、そうだよ。」

「オレ以外の4人、思いっきり引いてるみたいだからさ。紹介してもらってもいい?」

「「え、なんで?」」

なのでリーダーの稚空が代表となって問い、明人が連れてきた女子生徒のブレザー制服の男を。
明人の口から紹介してもらうこととなった。



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