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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#40 青ノ葉 思懐郷(Epilogue)(4/4)
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それからの朝風景

それから日は巡り、今日は部活動の朝練がある日の朝6時。

「おはようございます蓮さん。」

「おう。相変わらず克也は早起きだな。」

学生寮の食堂にて、いつもの時間に久野がやってくる。
そこで日暮寮長と挨拶を交わすのも、いつもに戻った久野と寮長のやりとり。
だけど、

「ま。世にも珍しく、今日は二番手だけどな。」

「え!?」

そんないつもから生まれたいつもじゃない展開。
いつも久野は誰よりも先にここへ来ていたが今日はそうじゃない。
久野よりも先に到着していた人物。
それはー・・・、

「えへへ・・・、おはよう克也。」

「え、比路!?え?え!?どうして何で!?」

比路のことだった。



それからの朝風景 2

「なるほど、そういうことか。俺に合わせなくてもよかったのに。」

「だって克也いないと組める相手いなくなっちゃうし。これ以上、腕が鈍ったら流石にヤダもん。」

前まで朝練がある日は一緒に朝ごはんを食べてた二人。
先に来ていたのが久野、後に来るのは比路。
だけど久野が生徒会で忙しくなって途絶えてしまったやりとり。
けど比路が久野に時間を合わせることによって、途絶えたやりとりが再び訪れる。

「でも大丈夫?眠たくない?」

「・・・うん。こんな時間に起きたの初めてだから、すごく眠たい。ずっと続けられる自信ないかも。」

変わったことは時間がちょっと早くなっただけ。
いつもじゃなかったいつもがいつもどおりに元どおり。

「ははは。じゃあ比路がこの時間に起きてこれた時は一緒に稽古しよっか。俺も相手いた方が為になっていいから助かるよ。」

「うんっ!」

一緒に朝ごはんを食した彼らは、他の生徒よりも早く青ノ葉道場へと向かっていったのでした。



青ノ葉 第40話をお読みいただきありがとうございます

比路エピソードは、これにておしまい
こちらは朋也と違って予定通りに
4パートで終わらせることが出来ました
1話のころからずっと練ってきたお話
その核心部分をやっと書くことが出来て
書き終えることが出来て正直ホッとっしてます

朋也編が終わり比路編が終わり
次は誰のエピソードになるのでしょうか?
よければ予想してみてくださいね



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