「なるほど、そういうことか。俺に合わせなくてもよかったのに。」
「だって克也いないと組める相手いなくなっちゃうし。これ以上、腕が鈍ったら流石にヤダもん。」
前まで朝練がある日は一緒に朝ごはんを食べてた二人。 先に来ていたのが久野、後に来るのは比路。 だけど久野が生徒会で忙しくなって途絶えてしまったやりとり。 けど比路が久野に時間を合わせることによって、途絶えたやりとりが再び訪れる。
「でも大丈夫?眠たくない?」
「・・・うん。こんな時間に起きたの初めてだから、すごく眠たい。ずっと続けられる自信ないかも。」
変わったことは時間がちょっと早くなっただけ。 いつもじゃなかったいつもがいつもどおりに元どおり。
「ははは。じゃあ比路がこの時間に起きてこれた時は一緒に稽古しよっか。俺も相手いた方が為になっていいから助かるよ。」
「うんっ!」
一緒に朝ごはんを食した彼らは、他の生徒よりも早く青ノ葉道場へと向かっていったのでした。
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