今日もいつもの時間に迎えた就寝時刻。
「・・・・・・・・・。」
医務室から自分の部屋に戻って来た比路。 静かに息を吸って吐いて、深呼吸を一つ。 そしてそのまま寝床に向かう。
「おかえりヒロ。」
「!?」
すると2段ベッドの上の段から司が、ひょっこり顔を出してきた。 それは世にも珍しく自分よりも先にベッドにいて、ビックリで驚きを隠せない。
「た、ただいま・・・。」
「具合はもういいの?ポンポン落ち着いた?今日はこっちで寝ても平気?」
「うん、大丈夫。さっき念のためチロ先生に薬貰って飲んで来たから。」
「そっか。」
だけど昨夜から今夜にかけて空いた時間。2人の間に何もなかったはずなのに、司と合った視線を直ぐに逸らしてしまう。
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