「・・・ん。あれ?」
あれから何時間寝ていたんだろう? ふと目が覚めて窓を見ると、あんなに暗かった夜がいつの間にか明けており、朝にしては明るすぎのような空をしている。
「え!?今、何時!?」
「11時10分回ったとこだな、おそよう。随分と寝てたな峰岸。」
「わ!?寮長!?!?なんでここに!?」
こんな時間にビックリして飛び起きると、医務室には日暮寮長の姿があって、さらにビックリ。 ビックリにビックリが重なって、おかげで寝惚けも一気に解消。
「なんでって昼間の医務室は俺がいんの。チロせんせーも言ってただろ?365日24時間ここやってるって。」
「言ってたけど、知らなかったよ。そんなこと。」
自分が寝ていた間、チロ先生から日暮寮長にチェンジしていたようだ。 けどチロ先生は日中、校舎の保健室にいて、日暮寮長はずっと学生寮にいる。それを思い返してみれば理解出来なくもないが、驚いてしまうのも無理ないだろう。
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