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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#38 青ノ葉 思懐郷(2)(2/4)
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青ノ葉 遊戯室

ところ変わり、やってきました夜の時間。
晩ご飯も食べてお風呂も済ませれば、学習時間が始まるまでは何してもいい自由な時間。
司、比路、朋也、稚空、梅ちゃんのいつもの五人がいつものように姿が集まる。
けど誰かの部屋だと苦情が出てしまう為、青ノ葉学生寮の一階にある遊戯室に訪れていた。

「おおー!ここが遊戯室!」

「こんな場所があったんですね。ボク知りませんでした。」

卓球台に野球盤、将棋、オセロ、囲碁、トランプ。昔流行ったアナログゲームなどなど。
ここでは持ってきたDVDも観れるので、遊戯室には室内で遊ぶにはもってこいのオモチャが揃いに揃っていた。

「なんで俺、ここに早く来なかったんだろう?超天国じゃんここ!」

もちろんそんな場所は司にとって天国すぎる部屋。
今日を境にきっと通い詰めること間違いないだろう。



ブルーリーフ 朋也加入

遊戯室は室内でも遊べられるように作られた場所。
当然、他の生徒も多くいて遊んでおり、まさに各々と自由に過ごしている。
そういうわけで五人は段差になってる小上がりの和室へと向かい、持ってきたゲームを起動。
テストもあったおかげで随分と久しぶりに、あのゲームで遊ぶことにした。

「よし。ともぴょん承認完了!これでブルーリーフの一員になれたよん。」

「よろしくな朋也。」

「よろしくお願いします朋也くん。」

「・・・こちらこそ。あとともぴょんはやめてくれ。」

そして四人が立ち上げたギルドチーム『ブルーリーフ』に朋也が新メンバーと加わった。
朋也のキャラはガンナーのクラスマスターをしている程度の上位職業者。
武器であるライフルを使い、遠距離からの攻撃が得意とするレンジャー。

「これでソルジャー1、レンジャー3、ウィズ1、人形1、キャスター1か。やっぱもう一人ぐらい回復専門職の人、欲しいところだね。巴の回復量じゃ絶対に間に合わないから。」

チーム全体を見るとややバランス悪いが、上位職業を持つのは司のメインキャラのみ。
そこに朋也が味方に加わったことにより強力な戦力となるだろう。



今回、明人は不参加

「稚空くん。今日は明人先輩、来ないのですか?」

「うん。帰省中ずっと姉ちゃんの衣装作りに手伝わされてたから、ちょっとグロッキー。それプラスでテスト終わったばっかりでゲームする気起きないみたいだから、今日はいいって。」

「残念だな、明人兄来れなくて。」

「仕方ないよ、つかポン。また今度、友達連れてくるってメッセージ入ってたから、そのときよろしく。」

「アッキー、つかポンやめいって。」

今日は諸事情でメンバーである明人は不在。
なので今日は一年のみの五人となった。が、

「・・・ひろピー?さっきからおとなしいね。」

「あ、ごめん。ケータイいじってて何も聞いてなかった。」

そのうちの比路がさっきからずーっとスマホをいじっており、四人の話にちゃんと参加していなかった。

「ひろピーが今時の子らしい発言した!」

「今までは興味なかっただけで、時代遅れとかじゃないもん。」



制限なんてあっという間

「最近ヒロ、スマホいじりすぎじゃない?そんなにいじってたらあっという間に制限されるって。」

そんな彼を気にする稚空だったから、司も気になった模様。
けど、そこで衝撃的な事実を知ることに。

「え・・・。無線LANに繋がってれば大丈夫って司、言ってなかった?」

「え!?ウソウソ!ここ繋がんの!?ヒロヒロちょっとスマホ見せて見せて!」

「わ!?」

なんとここの遊戯室でなら無線LANに繋げることができ、利用時間の制限はあるがパスワードはなく、寮生なら誰でも利用が可能。
もしものことがあった場合のために日暮寮長が設置したようだ。

「ホントだ。俺のも繋がる・・・。」

「マジだマジだ!ヒロすけの繋がってる!信じられん。なんで俺もっと早く遊戯室にこなかったんだろう?」

それはもちろん司にとって超が付くほどの朗報。
今日を境に絶対通い詰めることに間違いないだろう。



5+1

「それじゃあ今日は何する?普通にどこかのダンジョンに行く?」

それはそうとしてゲームを再開。
五人集まった今日は、まず難易度が普通のダンジョンを探索することとなった。
が、

「稚空たち、こんなところで何してんだ?」

「お。誰かと思ったらキョウか。」

そんな五人の元に恭がやってきて、再び本題が逸れて行く。

「何ってゲームだよゲーム。リアル・バーチャル共にみんな同じ場所に集まってモンスター狩ったりしてるの。」

「ほお、面白そうだな。オレにもやらせてくれ!」

そして仲間に入りたそうにコチラを見てきたが、どうしよう。
この場にあるゲーム機は全部で5。人数は彼もいれて6。
完全に人数オーバーである。



今回、比路も不参加

「どうしよう?明人兄から借りてきちゃう?それともー・・・。」

「恭。じゃあ僕のでやってみる?」

するとその時、比路が持っていた自分のゲーム機を、突然の参加者であった恭に譲り渡す。

「武器レベル下がっちゃうけど近接用の武器、ハンマー以外も倉庫に預けてあるから。ハンマーが嫌だったら、恭が好きな武器使いなよ。」

「本当にいいのか?」

「うん。僕、ケータイいじってたいから好きにやってていいよ。」

その理由は簡単。
気分がゲームよりもスマホのが勝っていただけ。

「ひろピーが今時の子らしい発言して、オレちょっと切ないかも・・・。スマホ持ってなかったあの頃には、もう戻れないのね。」

「僕だってれっきとした今時の子だもん。今までは興味なかっただけだってば。」

っというわけで。
今回は比路に代わって恭が緊急参戦。武器はランサーの槍を扱うことにしたようだ。
司、朋也、稚空、梅ちゃんの四人と共に難易度・普通のダンジョンを巡ることに。



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