「本当にごめん!!」
放課後、部活動が始まった時刻。 柔道部の活動場所、青ノ葉道場にて久野が比路に謝罪。 鬼頭から聞いたのか。今朝のことを凄く凄く謝っていた。
「ううん、いいよいいよ。冥先輩から聞いて理由はだいたい分かったから。」
「うっかりしすぎてたよ。テストが終わったら生徒会の方が忙しくなるって分かっていたのに・・・。」
授業終わった放課後も生徒会の方に参加していたようで、久野は制服姿のまま。 今はまだ部活動には参加出来ず、見回りついでに道場に寄っただけ。
「克也って、あんなに早く起きてたんだね。」
「うん・・・。今もそうだけど朝も途中までしか部活に参加出来ないから、少しでも稽古しておきたくて。」
「だからそんなに早く起きてたんだ。そういえば朝の稽古中も、いつの間にか克也いなくなってたから、どうしたんだろうって思ってた。」
「俺の中ではもう比路にそのことを伝えていた気がしてた・・・、本当にごめん。」
「ううん、いいってば。克也、生徒会で忙しいのなら無理もないって。」
そして用が終われば、また生徒会室の方へ戻らなければならない。 生徒会副会長もお疲れ様のようだ。
|