「お前の体がどうなろうが1ピコたりとも興味ねぇが。仕事の都合上、厳しくさせてもらおうか。」
「ピコって何だよ?」
未成年である犬飼の喫煙を厳しく取り締まる日暮寮長。
「それと前から言ってるだろ?どうしても吸いたかったら誰にも見つからないよう賢く吸えって。」
「日暮寮長。それ注意になってないっす。」
「桃地。この俺を呼ぶときは寮長様。様な様。ちゃんと様付けて呼べっていつも言ってるだろ。」
「誰もそんな風に呼ぶ奴いねぇよ。」
ビシッと言い聞かされるものの、日暮寮長も喫煙者。 彼も一応、指導者という立ち位置でありながらも、未成年が多くいるのに好きな場所で好きなように吸っている。 そんな姿を多く見かければ見かけるほど、犬飼にとってもなんだか納得できない説教だった。
「つーことで犬飼。今持ってた煙草とライター没収な。全部よこせ。」
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