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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#36 朋也episodeEX(4/5)
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比路vs恭

いくら突発的だったとはいえ。こんな勝負事は、この男が黙ってないだろう。

「峰岸 比路ー!その腕相撲でオレとも勝負しろ!」

「げ。」

食堂で司たちとは別でご飯を食べていた恭が、意気揚々と参戦。
こっちがまだ返事をしてないのにも関わらず、テーブルに肘をつけて素早くスタンバイ。

「・・・いたんだ、キョウ。」

「なんでオレ抜きでこんな楽しそうなことしてんだよ。オレも誘えよな司。」

「え?これ、やらなきゃダメ?」

「当然だろ!早く来いよ。オレは峰岸 比路にぜってー勝ーーーーつ!」

そういうわけでお次は比路vs恭。
柔道部部員同士の腕相撲対決が始まる。

「レディー・・・、ゴー!!!」

そして見事、勝利を勝ち取ったのは・・・。



比路vs恭 2

「勝者、ヒロー!」

「待てーーー!もう一回!もう一回だ!」

「やらないよ。一回だけで勘弁してよね。」

朋也より苦戦したようだが、比路の圧勝。
負けた恭はワンモアプリーズ、ワンモアプリーズとしつこく強請るが勝った比路は全て足払い。

「本当にもう一回!オレは比路に勝ったら師匠に報告して、いっぱい褒めてもらうんだから!」

「やらないってば!それに腕相撲勝っただけで褒められるか!」

どうやら筋力のある彼との対決は腕が疲れた模様。
そのせいでどんなに求めても二人の再開はなかった。

「なんだかんだ峰岸とあの編入生、仲良いんだな?」

「悪くはないよ。なんだかんだ言ってヒロとキョウ仲良いから。」



余計な一言

朋也に続いて恭とも対戦した腕相撲。
比路の圧勝っぷりに見てた周りも驚いていて、ギャラリーを集めていた。
そんな中、

「澤村くん、いきなりいなくなったからビックリしたよ。」

「お。瑛も颯太も悪い悪い。」

彼らもそのギャラリーの一部になっていたのか。
今日も恭と一緒にご飯を食べていた颯太と瑛がやってくる。

「峰岸委員長、やっぱり強いな〜。」

「後藤も澤村も見てくれだけで、案外弱いんだな。」

そして瑛にそんな余計なことを言われてしまえば、負けた二人だって黙ってられない。

「そんなこと言うなら瑛、お前もやってみろよ。ごとー?もオレもマジでやったんだからな!」

「はいはい。言い訳お疲れ様。」

「いいからやれよ。」

「な!?わ、分かったからそんな怖い顔して言ってくんな!」



比路vs瑛

そのせいでまさかの三回戦。
朋也、恭に続いて、お次は瑛。

「っつーわけで、比路。負けたオレたちの為にも、瑛をブチかませ!」

「ちょっと待ってよ。僕、まだやるなんて言ってない!なんで負かした相手の仇しなくちゃいけないの!?」

「頼む峰岸。」

「・・・朋也まで恭(バカ)と一緒に言ってこないでよ。」

「おい。オレ(恭)と書いてバカと呼ぶのやめろ。」

比路自身は二回戦で終わらせたかったものの、朋也と恭のタッグ説得により渋々、了承。

「どうでもいいが委員長のくせにあまり騒ぎ起こすなよな。」

「好きで起こしてるわけじゃないってこと分かってほしいな・・・。今に至ってはキミが二人に変なこと言うからこうなったわけだし。」

お互いにスタンバイ出来たら比路vs瑛の腕相撲対決開始。

「レディー・・・、ゴー!!!」

そして見事、勝利を勝ち取ったのは・・・。



比路vs瑛 2

「勝者、ヒロー!」

「なんだ。キミって案外たいしたことないんだね。」

「はァ!?おま・・・っ、クソが!!」

朋也と同じように瞬殺で決着がつき、比路の勝利。
負けた瑛はこの事実に本気で悔しがっている。

「おー、瑛のが弱ぇじゃん〜。」

「うるせー澤村!コイツがこんなに強いって思わなくて油断しただけだ!」

「言い訳お疲れ様。」

「後藤もうるせー!お前らは俺に勝ってないだろ!勝ってからそういうことを言え!」

比路に負かされた二人の仇も無事、成功。
けど本人らが戦ったわけではない為か。朋也、瑛、恭の三人は別のテーブルで何故か腕相撲をし始める。

「司。あの三人、大丈夫かな?」

「んー、とりあえず朋也が楽しそうだからいいんじゃない?」



交わる七人

「凄いね峰岸委員長!腕相撲がこんなにも強いなんてボク、ビックリだよ!でも腕の為にも今日はもう腕相撲しちゃダメだよ。」

「ありがとう颯太。もう疲れたし、さすがにこれでやめるよ。でも委員長はちょっとやだなぁ。」

「えー、なんで?いいじゃない。峰岸委員長はボクらの委員長なんだもん。瑛くんは、ああ言ってるけどあんなの気にしないで自信持って。峰岸委員長話題性たっぷりで楽しいんだから。」

あっちの三人は三人に任せて放っておこう。
こっちはこっちで司、比路、稚空に颯太を加えて四人で話して盛り上がり。

「ところで颯太。ゲームいつやる?」

「部活が忙しくなるから、また休みがあったときかな?ちゃんと瑛くんも説得して連れて来るから楽しみにしてて。」

「へー。てるリンも、あのゲームやってたんだ〜。いいね〜♪」

こうして改めて一年生の七人が交わるのでした。



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