そんなわけで今日はテストだったので午前中で終了。 午後からは部活動が再開となり、昼食はこのまま教室内で済ますこととなる。
「梅ちゃん大丈夫かな。まさか前日で体調崩れちゃうなんてビックリしたよね。」
「今朝も熱下がらなかったってチロ先生言ってたもんな。面会出来るようになったら梅ちゃんのとこ行ってみようか。」
そして梅ちゃんは体調不良でテスト前日の三日前から学生寮の医務室にて静養中。 教室内に姿はない為、司、比路、朋也のいつもの三人で寮弁を食していた。 けどその時、
「あの二人、よく後藤といられるよな。」
「物好きなんじゃねえの?」
自分らを指してヒソヒソと話す言葉が、朋也の耳に通ってきた。
「・・・・・・・・・。」
それが自分だけなら、いつものことだから慣れていて、まだ平気な方だったのに・・・。 自分と関わり始めてからこの二人まで周りから何かを言われてる事実が気になってしまい、構う心が彼の視野を狭くさせる。
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