「だからちゃんと約束どおりに守ってるだろ。ヒロくんの前以外じゃ言ってないだろ?」
司のせいで沸騰寸前だった比路のカウントが、どんどんダウンしていき爆発寸前へ。
「・・・うん、分かった。僕が、間違ってたんだね。」
顔は真っ赤なのに、表情は真っ黒。 司を捉えた手が逃さないように握力が最大へ。
「えっと人の記憶って確か、殴りまくれば消えるんだっけ?」
「ひ、ヒロさん?えっと、これは何の真似?俺まだ強暴もチビも言ってないだろ!」
気付いた頃には、もう遅い。
「うん。だから司のその記憶が消えるまで、ボコってあげるから覚悟してね。泣いても許してあげないんだから。」
「へ・・・!?」
それはまさに第三の禁句ワードが生まれた瞬間。 このあとすぐ比路にめちゃくちゃされた司の断末魔が学生寮中に響き渡り、それを知る者には『青ノ葉に帰って来たんだな〜』っという感覚を抱かせるのでした。
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