月替わりのカレンダーが捲られてから数日後、5月の大型連休が始まった。 この時期は、青ノ葉学園では特別な理由がない限り学生寮に残ることは出来ず、家族団欒でいられるよう一時帰省を指示されている。 そして司も比路と一緒に帰省して、実家へと帰ってきていたが、もうじき中間テストがあったり、宿題が多かったりで遊んでばかりではいられない。 でもそれを恐れず、帰ってきて早々、積みまくったゲームで片っ端から遊んでいた司。
「っと、もうこんな時間か。」
ふと時計を見ると時刻は午後2時過ぎ。 帰ってきたのは午前10時前。 あれからそんなに経っていたことに気付き、休日の時間が進む早さに溜め息を吐いた。
「あー、休みってなんでこんなに時間進むの早いんだろう・・・。」
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