志摩の心の中で言い争う天使と悪魔の志摩。
『貴方は仮にも主人公。アズがお気に入りなのは分かるけれど、それは人としてっちゃいけない行為。ただの気持ち悪い人に扱われて、出番がもっと引きずり降ろされてちゃうよ!』
それは天使志摩の言い分。
『いいっていいって、やっちゃいなよ貰っちゃいなよ志摩。偶然とはいえ生まれたこのチャンスを逃したら、次はいつになるか分かんないよ。』
それは悪魔志摩の言い分。
『だからそのゴミ(アズが噛んだガム)を持ち帰らないで!』 『だからその宝物(アズが噛んだガム)を持ち帰えっちゃえよ!』
葛藤する内容は、とてもじゃないが気持ち悪い。 気持ち悪いが志摩にとって、たった今生まれたばかりの深刻な悩みだった。
|